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おもしろくても理科 (講談社文庫)

価格: ¥490
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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理科って本当は身近で面白い、そして大切 ★★★★☆

技術立国を謳うことで資源のない国である日本は
ここまでに発展してきており
優秀な科学者をこれまで輩出してきたことは
世界に胸を張れることであるが
この状況が現在、少し怪しくなってきている

数年前から子供の「理系離れ」が言われてきているが
それに対して効果的な手立てがなされていないため
日本の子供の世界的な理系科目の学力レベルが下がる一方らしい

まずは数学や理科を好きになることなのだが
親など身近な大人がそれらに対してどのように捉えて来たかが
それが子供に強く影響する
読書が好きな親の子供はほとんどが読書が好きだし
音楽が好きな親の子供はほとんどが音楽が好きのようであるが
理科系については果たしてどうであろうか?

不人気なものというのは概して「取っ付きにくい」
というものが多い
そのものの楽しさを知るためになんらかの敷居の高いものほど
人気がない
活字の羅列の本よりマンガのほうが取っ付きやすい
クラシックよりポップスのほうが取っ付きやすいようで
そういう点で数学や理科は楽しさを知るための敷居が高く
その敷居を越えるには理論的な事を理解しないといけないという
努力が必要になる

この本の著者は理系人間でないにも関わらず
理科が好きで、その理科を苦手な人たちに楽しんでもらいたい
という気持ちから敷居を下げるために丁寧に例えを入れたりし
分かりやすく理科を伝えている

理科は苦手だけどなんか知っておいたら良さそう
っていうぐらいには理科に近い人はぜひとも読んでほしい
そしてこのような本から理科を身近なものにしていただき
子供にも伝えてもらって
理科の得意な子供が増えていってほしい
専門家の視点ではない理解のおもしろさ ★★★★★
専門家の視点ではない理解のおもしろさを解説している。
理科が嫌いだという人はぜひ読んで欲しい。
西原理恵子の絵が、なんとも内容にあっている。
清水義範はつっこみだと表現している。
そう、この内容にはこの絵がぴったり。
内容の理解が進みます。
学問のススメ ★★★★☆
学校の先生を目指していた清水氏の「学問って面白いんだよ」という主張を体現したシリーズの理科編。理科編には続編の「もっとおもしろくても理科」もある。一見、ふざけた内容のフリをしながら、行間に著者の熱意が伝わって来る。ああ〜この人は先生になって、こういう風に授業をしたかったんだ、と思わせるものがある。きっと多くの若い(幼い)人に読んで欲しいと思って書いたと思う(心だけ若くとも良い)。

相手としてサイバラを選んだのは慧眼。生徒としての雰囲気もあるし、天然ボケと独特のタッチのマンガで読み易さを倍増してくれる。理科にチョットでも興味のある方に、あるいは学生時代に理科は苦手だったという方にもお勧めの一作。
面白うて、やがて・・・ ★★★★★
~つくづく、この作者は教育者であると思う。
教員になるための学校を出て作家になられただけあって、常に教育が視野にあるのだろう。

この「面白くても理科」やこのあとに続く「どうころんでも社会科」「いやでも楽しめる
算数」など、一連のシリーズの冒頭では、随筆調に自己の学んできた思い出などを語りつつ
「理科が嫌い」「社会がつまらない」「算~~数が苦手だ」という人たちがどうしてそうなるの
かを、ゆっくりと考える。

その中で、好きな人は「ああ、俺はこうだった。そこはクリアしたんだよ。」
嫌いな人は「ああ、そうそう、そうなんだよね」と考え、きっちり作者の罠にはまる。

罠にはめてしまえば、聞く姿勢になるんだけど、やっぱり理科は簡単ではなくて(笑)
作者も時に苦しみながら説~~明をしてくれるのが伝わってきて、それも楽しい。
挿絵の西原氏の漫画も、冴えている。
無関係のようでいて、けっこう掛け合いになっているのもすばらしい。

理科再発見のような本として読んでもいいし、自分ならどう説明するかを考えるのも
よい。理科好きにはぜひご一読を(あれ?? 理科嫌いには?)
本書だけでなく、社会も算数もおすすめ。~

理科アレルギーの人やばりばりの理系の人にお勧め ★★★★☆
この本を読んで一番うけるのは、多分、理系アレルギーの人であり、二番目は理系ばりばりの人でしょう。理系アレルギーの人は、そうだったのかと積年の謎と恨みが解け、理系ばりばりの人は、こういう説明のしかたもあったのかと感心するでしょう。

それで、そのいずれでもない人は、少し清水義範のおしつけがましい説明に辟易するかもしれません。それでも、清水の文章力とたまさかの鋭い文化的指摘、あと、西原理恵子の挿絵は楽しむことができるでしょう。

で、自分は、「走っている電車の中で飛び上がった時、どうして飛び上がったその、同じ時点におりてくる」のか、という説明に、そうだったのかと思った口であった。それと、海の生き物をビデオでとるというのは、おもしろそうで、一度やってみたいと思ってみたりもした。