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独断流「読書」必勝法 (講談社文庫)

価格: ¥660
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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読書感想文の参考に ★★★★★
日本と海外の名作と呼ばれる文学作品を交互に紹介した批評集です。
西原氏のマンガは、途中から紹介作品とまったく関係がなくなるので、何のためにあるのか良く分からなくなりますが、普通にマンガとして楽しめます。
肝心の批評のほうも、小難しい言葉を使わず、清水氏の感想や考えが素直に記載されていると思います。
まあ、この本を読んで名作を読んだ気になるより、本編を読めばと思いますが、文学史の授業では出てこないようなぶっちゃけコメントも楽しめるので、暇つぶしには良いと思います。
清水とサイバラ……組合せの妙 ★★★★★
清水の文章とサイバラの絵でおくる、どつき漫才的、古典名作ブックレビュー。

清水が的確な文章で紹介し、サイバラがまぜっかえすのは、このシリーズのパターン。

サイバラの新ネタは、「念力で読む」
          「じっちゃんの顔にかけて(金田一少年のパロディ)」

清水の文章は、派手さはないのだけど、腑に落ちることが多くて、好きです。

ちなみに、この本を読んで『高野聖』を再読しました。
生真面目な清水義範さんの名作紹介 ★★★★☆
 つい先日、文庫本が出ました。日本の小説と外国の小説が交互に取り上げられて、作者の筆づかい(人物造型や物語の展開)を生真面目に論じていきます。ところが、中心に取り上げられた名作二十編よりも特別講座で取り上げた「お薦め十編(『スローターハウス5』など)」「泣ける話十編(『外套』など)」「王道ミステリー(『男の首』など)」の方が推薦書として気合いが入っている点がなんとも可笑しい。
 川端『伊豆の踊子』のすっきりとはわからない理由を考察したり、芥川『河童』で作者がすっかり疲れてしまって論理が首尾一貫せず、話が壊れてしまっていると指摘したりする点は納得できます。
 西原理恵子の毒舌マンガは回(本作では巻)によってはまったく関係なかったりしますが、『ロビンソン・クルーソー』や『十五少年漂流記』は自分の家より平和だから「大きらい」、バルザックやトルストイなど「古外人」の小説は「わかんない」、『ダブリン市民』は「つまんなかった」、全編「話がまるでおもしろくない」と切り捨て、次の企画は『この文学がつまらない』で自分らの作品にも「天誅」を加えようと提案しています。
 生真面目な点では、清水義範は井上ひさしと双壁で、生真面目すぎて笑えないところまでそっくり。そんなところが好きで愛読しています。
清水義範の生真面目な読書案内、本篇よりも特別講座がお薦め ★★★★☆
 清水義範は生真面目な点では井上ひさしと双壁で、生真面目すぎて笑えないところまでそっくり。そんなところが好きです。本作は2007年に刊行された名作案内で、作者の筆づかい(人物造型や物語の展開)を生真面目に論じています。そして、中心に取り上げた名作二十編(日本の小説と外国の小説が交互に登場)よりも、特別講座で取り上げた「お薦め十編(『スローターハウス5』など)」「泣ける話十編(『外套』など)」「王道ミステリー(『男の首』など)」の方が推薦書として気合いが入っています。
 本編で紹介されるのは、主人公の名前が出て来ない漱石の『坊ちゃん』、セレブな閉ざされた家族を極楽として描いた谷崎の『細雪』、自分に価値があると疑わなかった志賀の『暗夜行路』、なんでも虚構で書けると自負した三島の『金閣寺』、描写が緻密な『谷間の百合』『ボヴァリー夫人』(共にフランス文学)、くどくど執拗な描写の『罪と罰』、分析的・理知的な文体で現代的な『黒猫』などなど。川端『伊豆の踊子』のすっきりとはわからない理由を考察したり、芥川『河童』で作者がすっかり疲れてしまって論理が首尾一貫せず、話が壊れてしまっていると指摘したりする点は納得できます。
 西原理恵子の毒舌マンガは回(本作では巻)によってはまったく関係なかったりしますが、『ロビンソン・クルーソー』や『十五少年漂流記』は自分の家より平和だから「大きらい」、バルザックやトルストイなど「古外人」の小説は「わかんない」、『ダブリン市民』は「つまんなかった」、全編「話がまるでおもしろくない」と切り捨て、次の企画は『この文学がつまらない』で自分らの作品にも「天誅」を加えようと提案しています。
清水ワールドvsサイバラ・ワールド ★★★★☆
清水氏が紹介する十数編にわたる本の読むべきポイント・・・というかツッコミどころを,清水氏,サイバラ女史,それぞれのツッコミ方で深く突っ込んでいる.
それがまた相反していたり,清水氏のツッコミをさらに助長するような,サイバラ女史のマンガが,なんとも言えず面白い.
これはとても面白く,一気に読み通せるのだが,問題は,これを読むとせっかく紹介いただいた10数編の本を読む前に,読んだ気になってしまうほど,中身の本質をわかってしまう点にあるかもしれない.
本を読む時にそのどこに着目すべきか,ということを知りたい,
10数冊におよぶ本を読む時間がないが,その本質を知りたい,,
またはそれらの本を読んだことがあるが解釈がわからない,または別の解釈を聞きたい,,,
そのように考えるいずれの方にもお勧めできる爆笑必死の1冊です.