デザイナーたちの文字に対する魂
★★★★★
こんなにポピュラーな書体、Helveticaでも国や場所や立場が変わると、
これだけ様々な異なる見解があるのかと、圧倒された。
それぞれ尊敬するデザーナーたちの作品は既知ではあったが、ムービーでまとめて話している姿を見たのはこのDVDが初めて。その意味でも貴重な映像だと思う。
それぞれの国のHelveticaの文字とそれを巡る景観も丁寧に撮影されていて、微妙な風景の違いがとても興味深く見ることができた。切り口こそ違うが、観光目的で見ても飽きない。
巨匠から書体マニアまで、本音ズバズバ語ってます
★★★★☆
巨匠から書体マニアまで、彼らの世界観が垣間見られます。
そして、彼らの率直な言葉を聞く事が出来ます。
Helvetica はパーフェクトな書体だ!これ以上のものは無い!って、とことん愛している人や
Helvetica は街に溢れすぎていて、ありきたりで面白くない表現になる。他に目を向けるべきだって言ってる人や
Helvetica 1書体だけで、感情は殆どきれる!って言ってる人や。実に様々。
特典映像がまたよろしい!
映画本編では入れられなかったであろう、
本音が更にズバズバ入ってます。
Helvetica の映画なのに、Helvetica ばかりでなく、
他にもある良い書体にも目をむけよう。とか、言っちゃってるし。
好きじゃないって言ってる人もいたような。。
あまり、お勉強って感じでは無いので難しくはないけど
でも、フォントに興味がないと眠くなる内容です。
文字を作る仕事をする経緯を語ってた人の話は、ちょっと涙でそうになりました。
街を見回してみると、確かにHelvetica が多いなって感じられます。
見た後街を見回したくなるDVDです!
Helveticaの向こうに見えるモノ。
★★★★★
好みがありますから好き嫌いは人それぞれだとしても Helveticaが
世界で最も有名な書体の一つであることは間違いないと思います。
気になる内容ですが、いろんな世代を代表する偉大なデザイナーに
Helveticaをテーマにしたインタビューをしていくドキュメンタリー。
とは言っても「Helveticaの善し悪し」を延々と語る退屈なモノではない。
一つの書体についてテーマを絞ったインタビューにしたことで
それぞれのデザイン哲学の違いがより明確に浮き彫りになるのは面白い。
「デザイン」というテーマのインタビューでは
ここまで明確には見えてこなかったのではないかと思う。
もちろん個々に独特のスタイルを持っている素晴らしいデザイナーであるのは
大前提として、幅広い世代のデザイナーへインタビューをした事で
デザイン全般の大きな流れも垣間見ることができる。素晴らしい内容です。
本編に収まりきらなかったインタビュー部分が
特典として収録されているのもウレシイ。
このページにたどり着いている多くの人は楽しめると思います。w
シびれますよ
★★★★★
輸入盤を英語字幕でなんとか見た、という程度なので、あまり精度の高いことは言えませんが、このとてつもなくポピュラーになった書体の生まれた当時の状況なども分かりますし、HDによる撮影も非常にキレイ。ヨーロッパのいろんなデザイナーさんたちが仕事場でインタビューに答えているので、そのオフィスの様子なんかからもいろいろ匂ってきて、デザイン、デザイナーに関心のある人だったら、いろんな部分に感応できる作品だと思います。米国ではLPサイズの紙ジャケットに入った特別仕様のブルーレイ盤なども出ていて、願わくばそういうスペシャルなアイテムも期待したところ。
しかし、ここのところ、ソール・バスや市川崑など、デザイン関係でいいDVDがいっぱい出てますね。嬉しい。