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斎藤茂吉随筆集 (岩波文庫)

価格: ¥798
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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うしろへ行くほど面白い  ★★★★☆
斎藤茂吉といえばわいせつな話で有名である。だからそういうものを集めたら面白いだろうが、岩波文庫だからそうは行かず、始めのほうは結構まじめである。後の方へ行くとだんだん面白くなる。特に、精神を病んだ西洋人の女を入院させたら左の頬をぶたれ、決して西洋ではこんなことはない黄色人種だから舐めているのだと茂吉の怒りがおさまらず、夜中に忍び入ってぶって復讐してやろうと考える「一瞬」が一番面白い。あと兼常清佐がアララギの悪口を言うというので怒って兼常の悪口を言っているのが面白い。しかしさらに面白いのが、撰者である阿川と北の二本の解説で、阿川が、欧州旅行中茂吉の妻輝子が、梅干がおいしいと言ったのを引いたのを、北が、阿川は輝子が妊娠中だと気づいていない、阿呆ではないかと書いているところである。宮本武蔵が卑怯だというのも面白い。だが鴎外の歴史小説の話は、つい読んでしまったが、なくても良かったように思う。
流石です ★★★★★
斎藤茂吉の随筆って初めて読みましたが実に味わいのある文章で一気に終わりまで読んでしまいました。茂吉が自分の父親について書いていましたが、父親とはそういうものなのかなとしんみりしてしまいました。