合唱っていいな!―作曲・演奏・指揮をめぐって (燈台ライブラリ)
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合唱に長年深くかかわっている作曲家の新実徳英が中心執筆者となり、ガイドの解説文をまとめるほか、収録した対談五本すべてに登場して自説を開陳、相手の話を引き出している。対談の相手は、栗山文昭(合唱指揮者)、清水敬一(合唱指揮者)、松下耕(作曲家、指揮者)、寺嶋陸也(作曲家、ピアニスト、指揮者)、和合亮一(詩人)の五人。複数の視点が絡み合うことで、合唱音楽の魅力について複合的・重層的な、あるいは基本的な、ときには意外で独創的な、多くの洞察、指摘、示唆が語られることになった。このことが本書の最大の特長となっていると言える。解説の部分は「合唱音楽の魅力を考える」「音楽の要素を考える」「合唱音楽の名作を選ぶ」の三部にわけて、それぞれ細かい項目を、新実氏独特の易しい筆致で明解に語り尽くしている。合唱の初心者もベテランもこの音楽ジャンルについて豊かで深い知見を得られる探求の書。