マネージメントの本として読むとおもしろい
★★★★☆
この本は、浦和レッズのコアなファン向けではなく、
マネージメントの本だと思いました。
企業家に読んでもらいたい一冊です。
なので、ファンなら当然知っていることも書き及んでいますが
これは、本として、登場人物の紹介をやらないといけないこと。
また、浦和レッズの歴史の本とも読めますが
そうではなく、企業再生の物語に思えました。
つまり、浦和レッズを前面に押し出すのではなく
Jリーグのお荷物と呼ばれるほど落ちぶれた会社が
消費者=サポーターの支持や経営者の一新によって
より、大きな、一流企業にのし上がっていく。
そのために、選手=社員の意見をきいたり、スカウトしたり
といった、一般企業でも応用可能なモデルケースを示している。
プロジェクトX的な本ですので、
浦和レッズを知らない人ほど、読んでもらいたい一冊です。
え、ちなみに僕は20年以上レッズのサポーターっす(笑)
今までの歩みを振り返るには最適
★★★☆☆
レッズの番記者の1人、島崎英純氏による著書。
彼がレッズ担当になった01年からビッグクラブと呼ばれるようになった現在までを綴った作品である。
もちろん既成事実があった上での作品なわけで、レッズファンであれば当然知っている内容がほとんどである。
それだけにこの著書だけで読むことのできる裏話や選手のインタビューを期待していたのだが、
それほど多く収録されていなかった点が残念なところ。
読む人は基本的にコアなファンが多いと思うので、少々物足りなさを感じるかも知れません。
しかしタイトル通り"浦和レッズ モデルができるまで"の大きく進化を遂げていく
この時期の歩みを改めて振り返るという点では、非常に役に立つ1冊。
とりあえずレッズファンであれば読んでおいて損はないのでは?