誰しも「ひまわり」「星月夜」などゴッホの作品を目にしたことはあるだろう。強烈な色彩、うねるような描線を見ればすぐに彼の作品であることが分かるはずだ。展覧会に出かけたり、作品について調べたりしたことがある方ならこのオランダ生まれの画家がたどった人生の苦しみや悲哀、日本への憧れ、そして衝撃的な最期についてもご存知だろう。
本作はゴッホと同じオランダ人の気鋭の学者による、ゴッホ入門シリーズSecrets of Van Goghの第二弾である。ゴッホが弟テオや家族・友人宛に書き残した膨大な手紙をもとに、ゴッホが人生、芸術、精神病に対して立ち向かう姿を画家自身の言葉で描き出す。作品論ではなく、貧困、孤独、無理解に苦しみながらも人間として、画家として誠実であり続けようとしたゴッホへの理解を促す、amazon.comのkindle部門で度々ベストセラーに選ばれた入門書.