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日本から水がなくなる日

価格: ¥1,365
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 中経出版
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水問題を考える良書 ★★★★☆
あとがきに、この本は自民党の調査委員会「水の安全保障研究会」がまとめた最終報告書を
一般人にもわかりやすく著者がまとめたものだとあります

個人的には自民党にはあまり感心しませんが
これほどの内容の報告書がちゃんと日本にもあると思うと
ちょっと安心するものがあります
あとは政治家がこれをきちんと読んで
すべきことをきっちり実行するかどうかですが…

ともて読みやすいながらも
私たちが水問題で知っておくべきことがだいたい網羅されていますので
現代人の最低限の知識として読むことをおすすめします
これがはじめて読む水問題の本ならば、驚きの連続でぐいぐい読んでしまうと思います
この本がもうちょっと装丁に気を配って
フレッド・ピアスの『水の未来』ほどカッコイイ装丁にすれば
もっと一般の人にも手にとってもらえるのに…
というので星一つマイナスです

日本で水がほとんどただのように思われているのは
日本では雨がたくさん降るからだろう、ぐらいに思っている人(私がそうでした)は
実は日本が水資源の少ない国であることを知って驚くでしょう
いかに先人たちが命の源である水のインフラを賢明にも整えてきたか…
あまり表舞台に出ることのない、私たちの水を支えてきた全ての人たちに心の底から感謝します

これを読んで興味を持った方は
水の未来 世界の川が干上がるとき あるいは人類最大の環境問題
を読むと、さらに深く水問題の深刻さを理解できます

心の底から水戦争などといった悲惨なことが起きないように祈ります
世界の水問題の概観を理解する入門書 ★★★☆☆
世界の水問題の現状と将来が平易に解説されている一冊。我々と水との定量的な関わりから始まり、水資源問題、水環境(汚染)問題、水争いや日本が誇る水ビジネス等々、「水」に関するトピックが漏れなく網羅され、日頃水問題を意識しない人にもその重要性が理解できる入門版としておすすめの本。しかし、既に水問題にそれなりの知識のある人、また世界の水問題に関する書籍を数冊読まれている人には、既存の情報の再紹介という感じで少々退屈な内容かも。あくまで、水問題の社会啓発を目的とした入門編として読むのがよいだろう。
水問題と向き合う ★★★★★
 タイトルから狼少年的、アラーミスト的な本かと思いきや、
なかなかまじめな本であった。

 著者は読みやすい文体で、科学的、技術的な問題から、
世界各地の水にまつわる諸問題にまで丁寧にわかりやすく、書いている。

 読み始めると、一気に読んでしまった。
この種の本で、これだけ読ませる本を書けるとは
著者は並々ならぬ力量の持ち主だと思う。