サブカルやオタク論から深い文化論まで。もちろんナイスなジョークも。
★★★★☆
外人(おっと、この言葉も本書では「差別語」にあたるかどうか大激論が繰り広げられているんだった)、いや海外の方々がネットで好き放題に語っている日本論をえいやっと日本語に訳して人気のサイトがあるらしい。この本の著者のサイトである。そこで好評だったネタを中心に構成した本。
海外版2ちゃんねる日本版まとめスレみたいな感じで、結構面白い。
当然オタクの話や日本は犯罪が少ないとかそんな典型例を予想して読み始める。もちろんアニメ、漫画系の話も多い。しかし、この本はそれにとどまらず、日本製品のレビュー、外人・黒人は差別用語か、男も洋式トイレで座って用を足すべきか、など意外な小ネタ(?)にも様々な意見が寄せられて感心させられる。
著者は、家で靴を脱ぐ習慣が意外に多いことに驚いていた。
私は、象印のステンレスランチジャーのあまりの評判に仰天した。なぜあのデカイ弁当箱を持たせたら高校生の娘が2ヶ月で10ポンド痩せたのか。それは、amazon.comでMr. bentoを検索してレビューを見るか、本書をお読みください。ちなみに、そのレビューは832人が参考になったと評価されています。(2010/9/1現在)
フシギ?それは、妙にあいまいなところかな。
★★★★★
サブカルの本として、気軽に読めるところと、ちょっと油断すれば声が出てしまうほど笑えるところがあります。
概ねは、”2ちゃんねる”をイメージし、その中のエッセンスを拾い集めて、翻訳したものと言えます。
各テーマ毎に、著者より冒頭のネタふりがあり、講評を加えて締めくくるというパターンで構成されています。
日本びいきな外国人により、テーマに沿いカキコミされており、そこそこは日本の知識を持っていつつ、それでも不思議に感じるもの。
そこには、彼らの理解をはるかに越えた、もうイマジネーションしかない、いまどきの日本のトレンディーな風習、習慣、生活、文化があるようです。
日本のアニメやマンガは作品のコンテンツに共感しつつも、欧米のような意思の白黒をはっきりするのではなく、あいまい性を持たせている部分に関して、彼らが描く疑問、疑問&疑問からくる空想のイマジネーションは相当膨らんでいることは間違いないように思います。
本書の中で、Tシャツ、看板、広告などのフレーズにみられる和製とも言うべき英語を逆輸入の形で翻訳してみたら、こっぱずかしいものだらけで、つい抱腹絶倒してしまいました。
でも、裏を返せば、外国人も変てこな漢字のタトゥを入れてあったり、Tシャツもしかりで、お互いさまなところはあります。
すべては、お互いがネイティブを越えた感性や流れといった一瞬のフィーリングによるものと言えると思います。
”ヘンタイでクールな日本”とは、まだまだ彼らの理解を越えた相反するフレーズより、不思議さがいっぱいで表現された異質な文化であることを示しています。
外国人に伝統と共に進化する日本を知ってもらうことは、オタッキーになれないとなかなか難しいかもしれませんが、同じように日本人もいくらアメリカナイズされていても深くは分かっていないように思います。
面白いけど物足りない
★★★★☆
サイトのファンなので、購入しました。
面白いんですけど、全体的にコメントの数が少なくて物足りないと思いました。
炊飯ジャーやMr・Bento(弁当箱)のコメントは、3件しか紹介していないし、動画が元ネタのものは、「3:30を見て!」とか「最初の男の子は・・」というようなコメントがあって、本でこんなコメントを載せても意味がないと思います。
小学生が読む本みたいに文字が大きすぎるのも気になりました。
でも、作者のおすすめのサイトの紹介や絵文字の解説など丁寧だし、本自体が面白いことは間違いないです。
日本の萌え文化の凄さを再確認
★★★★★
もともと元ネタの「誤訳御免!」さんのファンです。
海外の日本サブカルチャー評価はやはり面白いです。
日本という国の文化・歴史を再確認させられる本だと思います。
買って損はないですよ!
内容は面白い
★★★☆☆
ネガティプな日本観を聞かされ続けてきてウンザリしている人なら文句なく楽しめます。古き良き日本ではなく「今の日本」なのが嬉しい。
ただ個人的にはこのフォントがどうにも苦手。行間が広めで文字が大きめ。(テレビのテロップ効果のように)笑いどころは太字で強調。活字を読みなれていない人にも読みやすくしているんだろうと思いますが、どうにもポップすぎる…。