とても受動的な子ですね。
★★★★★
私だけなのか、それともこれが普通なのかはわかりませんが、
シンデレラといっても「ディズニーフィルター」のかかった
バージョンしかわかりません。
そのシンデレラに比べると、とても受動的な子に見えます。
アリスみたいにパッと笑うシーンもなく、
ぼろぼろ泣くシーンもありません。
ただ、だからこそガラスの靴を持ってきた役人の前で
小さな(全然無い)胸を両手で抱きながら
「わたしにもためさせてください」とおもいっきり
申し出るシーンが読者をニヤリとさせる説得力を誇っています。
いままでのシリーズで一番好きかも。
絵はとても構図が立体的で、広い範囲を描いた絵ではないけど
ほどよい遠近感が活きています。大きな(笑)お姉さまと
小さな(笑笑)シンデレラの対比と相まってとてもいい感じです。
ま、最後に・・・登場人物でシンデレラだけが
幼く見えるのはきっと仕様でしょう。
萌絵本 その4。
★★★★☆
『ふしぎの国のアリス』『赤ずきん』『おやゆびひめ』と、今まではぷに絵化しても違和感のない「ちっちゃいこ」が主役の作品を選んできたこのシリーズも、一歩冒険しましたね。
一人だけ幼児体型のシンデレラ!
勿論暖炉掃除の末の「灰被り」を意味する『シンデレラ』ですから、継母と義理の姉たち(こちらはちゃんと成長してます)にいいようにこき使われるわけですが、これではただの児童虐待にしか見えなかったり。
その後、魔法使いの手助けで誰が見ても幼女ですが着飾ってお城のダンスパーティーに行ったり、誰が見ても幼女ですが王子様と結婚したりと、不思議な不思議なハッピーエンド。
……シンデレラの可愛らしさは言うまでもなく折り紙付きなのですが、意外な伏兵として彼女をダンスパーティーに導いた魔法使いがきれいなお姉さんだったりしました。
今まで述べたようなツッコミ所は敢えて見ないふりでゆくかツッコミも楽しむかしつつ、まったりした時に読んでみるとよいでしょう。
勿論、次回作も楽しみにいたしております。今回はかなり冒険感があったので、次が何になるかまるで読めませんね。
ぺったんこなシンデレラ姫は好きですか?
★★★★☆
美少女イラストレータ『ぽっぷ』氏が描く絵本の4冊目になります。
当然、子供が見る本ですから大きなお友達が期待する様な描写は一切ありません。
その辺は脳内補正で何とかなるでしょうw
今回の注目はなんといってもいままでの常識を覆す『ぺったんこ』なシンデレラ姫。
もともとぽっぷ氏はそういう絵を結構書く訳ですが、シンデレラ姫でやってくるとは衝撃的です。
子供にも充分見せられる・・・ともすれば他の絵本よりもかわいらしい『萌え系絵本』、出来るころなら本来の読者層である子供たちに読んでほしいところです。