旅を楽しくさせるコツ
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著者の他の本はコンセプトが面白く、目の付けどころが絶妙で、
とてもディレクション能力がしっかりとした人だと思っていたので、
この本は、初のエッセイということで手に取った。
初海外の東京都青少年洋上セミナー、北朝鮮ツアー、二年限定香港居民などのコラムは興味深く、
トラブルランキングは面白く楽しめる。
エッセイと言っても旅の必携品、愛用の品々、旅先の街角、
出会った動物達・・・etc...など写真も多載で
各ページ可愛く構成されていて目でも楽しめる。
森井ユカという人は・・・・
旅の準備段階から、旅終えた後も“旅”をとことん楽しんでいる。
地図や時刻表を眺めながらアレコレ思いを馳せ、
雑貨集めに精を出すため、食事や
移動の際の乗り物、ホテル・・・質素に節約するのかと思いきや、
すべてにおいて“欲張り”なのである。
森井ユカという人は・・・・
興味のある物、好きなものが沢山だ。
そして本能の赴くまま行動し探求ていく・・・。
“好き”こそが旅を有意義に充実させ楽しくするコツなのだなと思った。
旅に行きたくなります
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雑貨コレクターとして多くの著書を出している森井ユカさん。
世界中をめぐっている彼女だから、旅のエッセイ本はある意味待望のスピンオフです。
彼女流のホテル選び基準や、旅の持ち物選定のコツやお勧めの時刻表、
食事の取り方やお土産スポットまで・・・随所にかなりのこだわりぶりを発揮しています。
こだわりといっても決して押し付けがましくなく、経験から導きだした「答え」なのでとても参考になります。
文章も綺麗。それぞれの思い出を丁寧に語っているなという気がしました。
随所に散りばめられたスナップ写真や現地雑貨の数々が旅愁を誘い、この本を抱えて「どっか行かねば!」という気持ちになります。
森井ユカっちゅうヒトは旅をまるごと面白がっとりまんな・・・
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このヒト、森井ユカはとことん旅を楽しんでる人なんですね。旅をすると決めたときから(あるいは旅に行こうかな、と思い始めたときから)“旅”をまるごと楽しんじゃってるんですね。楽しい旅を楽しく過ごしてるんだから楽しくないはずがない。だから、はたからみても羨ましいほど楽しそう。物事を楽しめる、面白がれるって素敵な才能です!
早くも次著に期待!
このキモチ、どうしてくれよう!
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著者は自身を「コレクター」と名のっているが、
そいつはちょいと違くて「セレクター」なのではないか?
今ままで世界のスーパーマーケットやドラッグストアなどの
品々をセレクトし我々に紹介してきた著者。
今回は、そのとっておきの“審美(?)眼”で
「旅」のあれこれを紹介してくれております。
持ち物、乗り物、建物、買い物…
一貫した著者ならではのセンスは、
さすが!としか言いようがなし。ブレがないってスンバラシイ。
いちおう旅エッセイですが、
実は「著者のセンスはいかにして育まれてきたのか」が、わかる本。
著者の雑貨本のファンは必携ですよ!
旅の合間に撮った写真が随所にあり、旅情を誘いまくられます。
罪づくりな本です…。
癒されるが気が焦る
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この著者のシリーズの本には、本編とは別に、オマケのように旅のアレコレが巻末にチラッとまとめてあり、けっこうそれが好きだったので、今度それが一冊になると聞いてて楽しみにしていた。
ただ、あれはチラッだからいいのかなと、付け合わせがメインになり得るのかなという不安もあった。
しかし冒頭の、各国の空の写真(キャプション一切無し)が一度に載ってる見開きを見たときに、いきなりヤラレタ。
無意味にただ、なんだか泣きそうになった。
この人はほんとに旅を楽しんでる…。著者のそんな「喜び」がダイレクトに伝わった気がして、感情が制御不能になりかけた。
内容はホントにいろいろ面白くて、得意のグッズアレコレやエピソードが欧米〜アジアから北朝鮮(!)まで網羅して書かれているが、読後感がとにかく良くって、うまく言えないが「たび」という麻薬の注射をやさしく(いたずらに)いつのまにか打ってくれてる。
コレを打たれると「1度しかない人生を狭い行動範囲で終わらせていいのかなあ」と、ソワソワする症状が出る。
それからこの著者、優雅な旅人を気取ったスカした人かと思ってたが、オシャレな装丁とは裏腹に、かなりフザケた人だと、あらためて痛感した。そつのない、いきとどいたヲタである。
癒しと過酷さの両方がそなわった、いままで読んだことのない旅本。