半分はカラーP
★★★★★
ずばり、この本の売りは、写真・図説による大胆なレイアウトです。
図が大きくて見易いという事は、ただそれだけで価値があります。
文章についても、努めてまとまりが取れています。過不足無く。
質・量ともに、紙面構成の割には十分といった所じゃないでしょうか。
建築と同等に美術が取り上げられている点も、タイトルゆえん。
架構力学、宗教装飾からはある精神性が感じられます。
高みへと、求める者の垂直性が伝わってくるのです。
巻末の大聖堂探訪は、旅行本として見てみたいくらい。
ずっと素晴らしい。
個人的には、平面プランが付記されていると美味しいかも。
このシリーズは値段とページ数、カラー印刷などを勘案すると、
購入対象者を大きく異にします。おおよそ一般向けで、贅沢。
ですが、一度買ってみて自分に合っていたとしたら。
難易分けなく、参考書物として、学になるのではないと思います。