宋江危うし
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宋江危うし。しかしいくらなんでも5人対1万とは...
合流
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官軍の一兵士、施恩が間抜けな失敗から憧れの宋江に出会い、仲間に加わります。登場から早々にケガを負い出番が終わってしまうので、笑ってしまいました。単騎とはいえ林冲が名乗りを上げたときは、またみんな助かると思いましたが、聞煥章が加わった青連寺も粘ります。宋江の身代わりになった雷横が敵を前に奮起する姿には震えました。
秦明の勧誘に成功した魯達は、今度は関勝との接触を図ります。左腕を失くしても相変わらず真面目で、時々痛々しく感じます。梁山泊の大物はみな真面目なので、魯達ぐらいもう少し吹っ切れた人物にして欲しいです。
そして北方氏の歴史ものでは欠かせない料理の数々ですが、今回は少崋山で熊のコース料理が登場します。苦い内臓と熊掌の煮込みから始まり、血と内臓と木の実と茸の煮込み、炙り肉と野菜の煮込み、最後は骨の出汁と脂身で煮込む餅米のご飯。メニューだけでも涎が出てきますが、阮小五の食べっぷりでさらに打ちのめされます。
公孫勝の厭味はだんだん磨きがかかってきました。
『水滸伝』(1〜19/替天行道:北方水滸伝読本)
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書き始めると止まらなくなりそうなので…
原典の『水滸伝』を凌駕した最高峰の中国史小説でした。
そして、読んだ全ての人それぞれに違った想いを抱かせる、枠に嵌らない作品だと思います。
一読の価値は間違い無しだと思います。
宋江またしても危機一髪!
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ほら穴にたった5人で数万の軍にかこまれた宋江。
最後は雷横が身代わりを引き受け見事に散ってゆく中、梁山泊にたどり着きます。
青蓮寺も独竜岡に1万以上の兵を仕込んで、梁山泊との全面戦争に突入しようという状況下、時遷は楊志暗殺の引き金を引いた馬桂の処断に向かったが、、、
どこまでいっても先を読みたくなる展開です!
烈火ほとばしる激突前夜
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雷横という星をひとつ失いながらも虎口を逃れた宋江は、ついに梁山泊に降り立つ。
史進の少華山は、敵の罠に飛び込み、やはり梁山泊へ向かい、梁山泊の軍容は層が厚くなる。
敵は、更なる罠を梁山泊の懐に仕掛け、まさに目が離せない激突前夜の烈火の章。
月に一度が待ち遠しい。