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ギュスターヴ・モロー―夢を編む画家 (「知の再発見」双書)

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 創元社
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内容も値段も手軽 ★★★☆☆
正直絵の印刷については画質、質感、細部など期待はずれだった。
あくまで画集でなく、本や読み物と捉えるのがただしいのだろう。
そう考えれば妥当というとこでこの評価になった。
文章については程よく彼の画家としての人生を把握できると思う。
ただ、この本を読んで作品そのものに興味を持ったら、しっかりとした印刷の画集をぜひ手にとって欲しい。
同じ絵でも伝わってくるイマジネーション、迫力がまるで違うだろう。
そのとき、ギュスターヴ・モローがどんな画家なのか本当にわかると思う。
ギュスターヴ・モロー その画業と歩みをハンディ・サイズで提供 ★★★★☆
ギュスターヴ・モロー、この素晴らしい象徴派と呼ばれる画家の作品が、本国フランスでもひと時忘れ去られようとしていた理由を知りたくて本書を手にとりました。もちろん、彼の素晴らしい作品の数々と出会いたかったからでもありますが。

本書は、パリの裏通りにあるモロー美術館長のジュヌヴィエーヴ ・ラカンブルさんの解説を翻訳し、約100ページにわたるカラーのページでギュスターヴ・モローの作品群を紹介しています。
教え子のルオーの回想(123ページ)にもありますが、美術学校の教授をしていたモローの良き教師ぶりは、彼の作品のユニークさとは違った印象を持ちました。それは本書を読むことで理解できたわけですが。
作品も神を描いた象徴的な絵だけでなく、他の画家の模写や風刺画、デッサン、鉛筆の自画像まで、多岐にわたって収録しています。最初に何ページにもわたって掲載されている「ユピテルとセメレー」には圧倒されました。

20世紀も大分過ぎ、シュルレアリスム派の人たちに再評価され、日本でも耽美派といえる人たちの熱狂的な支持があったモローですが、現代の日本において高い人気を持つようになったのは、その画風のユニークさとある種のポップ・アートや劇画につながる流れを見出しているからかもしれません。彼の神への敬虔な思いとはまた別の次元ですが。

本書の章建ては、第1章 駆け出し時代、第2章 イタリア留学(1857〜1859年)、第3章 歴史画の再生をめざして、第4章 象徴主義の勝利、第5章 未来へのメッセージ、となっています。
夢織るモロー ★★★★☆
以前から幻想的なモローの絵画が好きだったけど、実際に見たことはなかったし、彼の関連書も書店でみかけなかったので、絵葉書や美術雑誌で眺める位しか出来ませんでした。ところが、何年か前に東京で開催された展覧会でモローの作品をこの目で見る事が出来て、非常に衝撃を受けました。ガツンと来たのは「出現」。まるで、本当の血で描かれているような赤で、小さい絵なのに凄まじいパワーを放っていました。しばらく絵の前から離れる事が出来ませんでした。その後、何冊か持っている「知の再発見」シリーズでモロー本が出ている事を知り、購入しました。鞄の中に入るサイズで、値段も1400円と手ごろ、美しいカラー写真とわかりやすい文章が満載です。
やはり、子供の時から絵が上手かったんだなと感心。この本のおかげで、いつかパリのモロー美術館に行こうという楽しみが生まれました。
多くのカラー作品が入っています ★★★★☆
「知の発見双書」シリーズはレパートリーが多く、どれもカラー版、電車の中でも読みやすいサイズなので気に入られている方も多いでしょう。これもその一冊、近年よく知られるようになってきた画家、ギュスターヴ・モローを扱ったもので、代表作ほか若き日のデッサンや模写を見ることができ、なかにはあまり目にすることのない作品も入っています。文章は読みやすく、内容も読み応えがあるので、モローに興味をお持ちの方にはお薦めです。

モローは両性具有的な人物像を描き、しかも生涯独身だったため、時々同性愛者ではなかったか?、という噂が出ましたが、実際はアレクサンドリーヌ・デュルーという心から愛する女性がいました。結婚こそしませんでしたが、モローはアレクサンドリーヌと自分の墓にある工夫をし、「愛の証」を刻みこみましたーーーそれは・・・読んでのお楽しみです。
モロー美術館館長によるモロー入門書 ★★★★☆
著者のラカンブル女史は現代のモロー研究家としても第一人者だと思われますが、画家の人生を辿る形で話が進んでいるので展開がわかりやすく、翻訳も抵抗がないので誰にでも容易に読める一冊です。日本語で出版されているモロー関係の書籍の中で、手頃な値段・サイズで、手に入りやすく、フルカラーページが多い、とってもオススメな一冊です。
また「知の再発見」シリーズはすべてそうですが、後半の「資料編 モローをめぐる証言」というページに関連書籍の引用があるので興味をそそられます。
モローの水彩などは漫画にも近い感じで、日本では結構人気があるようですが、それでも一般的な「美術史」のカテゴリーから外されやすい画家で、その弟子のマティスやルオーに比べると知名度はイマイチ、なので、是非ひとりでも多くの人にモローを知って頂きたいです。