対独戦勝利のため、米国を参戦させたい英国。しかし、米国の国内情勢は参戦をよしとせず、米国の参戦のためには日本側に先制攻撃をさせる必要がある。一方で、日本から送り込まれたスパイ・北斗昭平は米英の圧倒的な国力、そして日本の暗号が解読されていること、真珠湾の攻撃が予見されていることから、日本の参戦を回避しようとするが、祖国は彼の意志から遠ざかり、開戦へ突き進んでゆく。
前作「イベリアの雷鳴」を読まずに本作品を読むことは相当の苦痛を伴うことになる。ご注意頂きたい。本作品を単体で評価するとはっきり言ってwaste of time and moneyである。しかし、本作品を読まないと次作「燃える蜃気楼」にはついてゆけない(次作は良作)したがって「イベリア・・・」を読んで本シリーズに興味の湧いた方は、本作品にトライして頂きたい。
本作品は新聞に連載された作品のせいか、同じ説明、表現が何度も出てくる。これが作品のテンポを悪くしているとともに、作品を無駄に!!長くしている。この傾向は作者の他の連載からおこした作品にも見られる傾向であり、是非改善してほしいのだが・・・。