演技派俳優シン・ハギュンと、スター俳優ウォンビンの組み合わせに、
どんな映画に仕上がったのかと期待して、映画館に観に行った。
兄の先天的な「障害」とされる口蓋破裂は、取り立てて言うほどの「障害」なのか。
韓国と日本というお国柄の違いによるものなのか。
自分のごく身近に同じような人が2人いるだけに、
彼や彼女がこの映画を観たらどう思うのかが気になった。
繊細な心理を表現できるシン・ハギュンはやはりすばらしい。
ウォンビンはそこにいるだけで光り輝く存在である。
兄と弟の造型はありきたりであり、長男に盲目的な愛を注ぐ母親の姿は、
残念ながら過剰な演技のために、不快感さえ覚える。
シン・ハギュンとウォンビンというすばらしい俳優のファンなら、
是非見たい映画ではあるが、彼らを見るだけの映画に終わってしまったのが
残念だ。