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マガジン青春譜―川端康成と大宅壮一 (文春文庫)

価格: ¥660
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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疾走する文人たち ★★★★★
「心の王国」「ピカレスク」と文庫で読んできて、こちらの作品に至りました。
事実の小説化というのが、本当に上手い作家さんであるということを、
読み進めるたびに感じました。

本書のメインテーマ(?)は「川端康成と童貞」。
井上ひさし氏との対談でも出てきた川端の視線は、
長らく童貞を保つ者共通のものなのか?
そしてこのようなパーソナリティだからこそ、外国人にも
アピールする作品をつむぎ出せたのか?、との読後感を持ちました。

その他にも、当時の文壇を疾走する人々の活写が、とても面白い作品でした。
「地上」の島清は、以前漫画で読んだことがあり興味を持っていたので、
特に面白く読めました。
出版産業と雑誌メディアの発展史 ★★★★☆
十代半ばにしてすべての身寄りを失うという不幸な生い立ちさえも、冷徹な筆致でつづり、少年雑誌への投稿のネタにしてしまう、川端康成。父親の散財と兄の放蕩のために、若くして家業を一人で背負う羽目になりながらも、少年雑誌への輝かしい投稿歴を持つ、大宅壮一。この2人の半生記を「縦糸」に、そして、大正・昭和初期の出版産業と雑誌メディアの発展史を「横糸」とする視点がユニークで面白い。そして、実によく調べて書かれていることにも感心させられた。また、佐藤卓己『言論統制―情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』(中公新書)のプロローグとして読むこともできるだろう。
非常に新鮮 ★★★★★
ついに文庫本化。
文豪や大ジャーナリストもはじめからあるわけでないと言うことがよくわかる。
猪瀬直樹氏の真骨頂が発揮されている好著。