ピアノやクラシック音楽が限りなく愛しくなる珠玉のDVDです。
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ピアノ、音楽(ひいては世界全体まで)への氏の深い愛情があふれ出てくるような素晴らしいDVDでした。八ヶ岳の清清しい大自然に囲まれながら、スタインウェイを自在に奏でる氏の姿は、偉大な作曲家たち(バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーベン、シューベルト、シューマン、ドビュッシー)と濃密に、しかし軽やかに会話を楽しんでるかのようです。
偉大な音楽家たちにとって時間の隔たりなど、たいした障害ではないのですね。
ハレルヤ!
昨今の、アレンジがいつもワンパターンなポッと出のなんちゃってピアニストや技巧一点張りのアスリート的なビアニストがちやほやされる風潮に失望を覚えていた私に、俄かに光が差してきた思いがしました。
このDVDを出版してくださった方々本当に本当にありがとう。
第2巻も今から注文します。
最後になりますが、氏の早世がかえすがえすも惜しまれます。--
一度じかに氏の演奏やお話しをきいてみたかった...
ピアニストが自分の感性を語る
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バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ドビュッシー。
誰でも知っている作曲家の有名な曲を、演奏しながら解説してくれます。
レッスン・講義という感じではなく、井上直幸さんが自分の思うままにピアノを弾きながら、途中で手を休めては、どんな考えで曲を表現しようとしているのか、作曲家の活躍した時代など音楽について幅広い知識を熱く語ってくれます。
私は10年ぶりにピアノを弾きたくなり、このDVDを衝動買いしました。
初めて見た時は、曲の途中で話し始めるので、もっとピアノを聞かせてほしいなと思ったり、話が難しくて理解できませんでした。
テクニックの解説ではないので、抽象的で分かりにくかったのかもしれません。
でも、何度も繰り返し見るうちに、突然、井上直幸さんが伝えようとしていることがピンとくるようになりました。
自分がピアノを弾く時に、もっと音楽について勉強したいという気持ちがわいてくるようになりました。
今まではただ音を出すだけで、昔習っていたからちょっと弾けるかな、という感じでしたが。
ピアノが好きだ!という気持ちを大切にしたいです。