去年、出た本。iPhoneの大成功でカリスマ経営者の地位を不動のものにしたスティーブ・ジョブズが語った言葉を集めて、簡単な解説を加えたお手軽な本。
確かに絶頂時にいるジョブスに対しての批判は書きづらいのだろうが、ここまで賞賛の嵐というのは、読んでいてツライものがある。もちろん、ジョブスは私も好きな人物だし、今のアップルを成功に導いたのは彼の能力によるところが大きいのは事実だと思うけど、ひとりのカリスマ経営者を奉るのはちょっとコワイな。
今後、ジョブスが失敗したら、今度は叩く人が出てくるのだろう。それがカリスマ経営者の宿命なのだろうが。
しかし、ジョブス自身の言葉には含蓄がある。彼自身はカリスマではあるけど、決してワンマン経営者ではないところがいい。

AppleのCEOスティーブ・ジョブズの名言集です。構成はジョブズの名言と、その時のAppleやジョブズの背景などを2,3ページで解説するといったシンプルなものです。量もあまり多くなく、通学の電車の中で読んでいましたが、2,3日で読めました。

私はジョブズについてネットで調べたり、かの有名なスタンフォードでのスピーチを何度も見てある程度知っていたのですが、それでも読んでいて楽しかったです。彼のカリスマ性を再認識させられ、怠惰な生活を送っている自分にやる気を出させてくれる一冊でした。また彼について書かれている他の書物も読んでみたいと思いました。

彼について書かれた他の分厚い本を読んだ人にとっては既に知っている知識ばかりかと思いますが、ジョブズという人物についてまだあまり知らない人には読んでみる価値があります。

アップルコンピュータのカリスマ，スティーブジョブズの言葉を集めた本ですが，断片的な言葉だけではジョブズのカリスマ性を伝えるには不十分で，ストーリー展開や表情も含めたプレゼン全体としてYoutubeなどで見る方が良いでしょう。その手がかりとしては有用な本です。ジョブズが歩んできたこれまでの険しい道のりも知ることができます。