他の方もおっしゃるように、落水荘が、ここまで写真と図版で解説されているのは、なかなか無いのは無いでしょうか。
１年を通じての落水荘の変化も味わえ、ここが別荘であり、そこで堪能できる季節から、捉え直すと、
さらにライトの凄さを感じずにはいられませんでした。
と同時に、ライト建築に惚れ込みまして、
LEGO 落水荘カウフマン邸 フランク・ロイド・ライト やLEGO グッゲンハイム美術館 を購入。
多少のモディファイはあるものの、立体で組み立ていくと、また立体として眺めると、
合わせて勉強になり、そして今では素敵なデスクのオブジェになっています。

シリーズの第１番目でないのが不思議なくらい、落水荘の全体を楽しめます。森の中にまるで浮かぶような姿を一度見たら、たいていの人はその魅力に取り付かれてしまうのではないでしょうか。本が小さい、という指摘もありましたが、折込写真でライト特有の横に広がる空間も紹介されており、普通の本棚スペースに入る手ごろな大きさともいえ、手元において眺めるには最適です。もちろん、この写真がパネルサイズであれば、と期待したくなる気持ちにもなりますが。

１冊まるごと落水荘の写真集です。隅から隅までうかがう事ができるので、落水荘が好きな人にはたまらないのではないでしょうか。ただ、本が小さいわりに分厚くて読みにくいのが残念。せっかくのダイナミック建築なのに、この小ささでは少しもったいない気がしました。私としてはもう少し大きいサイズの方が良かったと思います。

ライトやガウディといった偉大な建築家の作品を、写真と図版で紹介するＧＡトラベラーシリーズの１冊で、本巻では、２０世紀中、最も衝撃的な住宅ともいえるライトの「落水荘」がとりあげられています。

全２４０ページ中、冒頭の約２０ページの文章部分を除いては、美しい写真と作家自らの図版で構成されていますが、写真は、建物の外観だけではなく室内にも及んでおり、また、同じ構図でも四季それぞれに違う「落水荘」の姿が撮られていますので、まさに「落水荘」の全容を知ることができる写真集になっています。

ページをめくるたび、「すごい」「美しい」といった驚きに満ち溢れた本であり、ライトとりわけ「落水荘」ファンにはお奨めしたい本です。