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グリーン資本主義 グローバル「危機」克服の条件 (岩波新書)

価格: ¥735
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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エネルギー構造改革 ★★★★☆
石油・食糧など投機筋の資本の流れで高騰したのち
世界同時不況で一時期下落したものの
再びじりじりと価格が上昇している。

中国・インドをはじめとする国の需要が絶対的に増加しているためだ。
中国の潜在需要は過剰消費国アメリカがこけた今、
世界の供給過剰に対して救世主となっている。
自動車の需要はあらゆる産業に富をもたらすが、
日本をはじめとする先進国ではこれ以上の需要増加は見込めない。

長期的な視点に立つと資源獲得競争により
原油・食糧の高騰は避けられそうに無い。

持続可能な地球環境、
エネルギー食糧問題、
雇用・不況問題に対する切り札として
(他にも問題は挙げられているのですが)
これからはエネルギー構造改革によって乗り切りましょう
という主張をこれまでの産業構造の変遷などを
まじえながら行っています。

その道筋に対する裏付けとなるデータが揃っているわけでは
ありませんが、世界は我々が望むようにしか変わりません。
21世紀に不可欠な「グリーン資本主義革命」に向けて! ★★★★☆
  本書には地球温暖化問題に長らく関与されてきた著者の数々の考察が明快に語られている。表題の「グリーン資本主義」への転換、すなわち「グリーン資本主義革命」の不可欠さが全体を貫く著者の信念だ。論述内容は多岐に及んでいるので、読者の好みに応じて読んでゆけるのではないだろうか(本書全体を読むことが望ましいことは言うまでもない)。

  序章「グリーン資本主義革命」から第1章「『環境の世紀』の幕開け」は当然のこととし、第2章の「20世紀の意味を問い直す」、第6章「経済成長のパラダイム・シフト」、そして第9章「グローバリゼーションの曲がり角」などはわたしにはとりわけ印象的だった。今世紀もまた「技術革新」の時代になるだろうが、その中身は大きく変化し、いわば「環境制約」のなかで気候変動問題を十全に組み込んだ経済政策の重要性が強調されている(第3・8章)。

  第9章の「グローバルなケインズ問題」も念頭に置かれるべき肝要な問題だ(著者によれば、それは「生産力が有効需要を恒常的に上回り、新興国・途上国そして日本の工場の稼働率が低下し、失業者が群れをなすような状況」のことを指す)。気候変動緩和をめぐるテーマは資本主義先進諸国内部にとどまらず、先進国と発展途上国・新興国との政治的利害対立もまた顕在化し、容易なる解決が困難ゆえ中長期的な視野にたって取り組まれるべきものだ。それだけにまさに「冷静な頭脳と温かい心」が求められる。本書からそうした精神を感じ取るのはわたしだけではないだろう。お薦めの新刊新書である。
環境問題が経済発展の制約でないという明快な主張 ★★★★★
この本では、環境問題の深刻さを前提として、新たな経済成長戦略を提示している。多くの人々が望んでいる明るい未来に到達する道筋をわかりやすく描いている。率直に言って、世界経済の大混乱のもとで、ともすれば未来を不安に感じている人々(私も含めて)に勇気を与える本だと思う。
何よりもわかりやすい。自動車産業ほど波及性の大きな産業はないこと、しかし21世紀は自動車と石油に依存した経済からの脱却を図らなければならないこと、そのために環境、エネルギー、医療、教育などの「未来への投資」に資金を振り向けるべきこと、さらにそれを実現・促進するための社会システム整備に早急に取り組むべきこと、いずれも説得的でうなずける。経済混乱の時代に針路を指し示す画期的な本だと思った。最近出版された中でも第一級の内容と主張の込められた好著ではないだろうか。
価値ある正論 ★★★★★
一般的に,どの分野においても,首尾一貫して正論を主張し続けることは難しい。本書では「経済のためにこそ環境を」との主張が繰り返されている。著者はこの主張を十数年という長きにわたり続けてきた(本書のなかで記述があるように,まさに孤軍奮闘を続けてきたのだろう)。この意味で「価値ある正論」である。こうした考え方には右も左もない。人は知らず識らず,偏った見方をしているものだ。「社会科学とは何か」を考えながら本書を読むと,豊富な知識や課題のシーズを得ることができるのではないだろうか。
読むに耐えない。 ★☆☆☆☆
マスコミレベルの感情的なレッテル貼りや雑言が全編通して現れ、
根拠を示さずに他説を中傷する箇所が多い。

序章で自ら述べているが、著者のような共産主義・社会主義者くずれが、
ソビエトの夢が破れた後に「環境」の美名を用いて復権しようとしている姿が透けて見える。

EUの姿勢をむやみに持ち上げ、彼らの主張の裏側にある国益をみようとはせず、
「世界輿論」という意味不明の用語を用いて日本・日本財界を叩く著者の姿勢は、
なるほど、共産主義者のやりそうなことである。