Newton 必ずやってくる 首都圏巨大地震
価格: ¥0
この電子書籍は,科学雑誌『Newton』2014年10月号に掲載された特集記事の電子版です。同じ号に掲載された他の記事は含まれません。記述は掲載時の情報にもとづいたものです。一部画像の削除等,紙版とは異なる場合があります。大きいサイズのカラーディスプレイをもつ端末でお楽しみください。この電子書籍は紙版と同一のレイアウトで固定されており,テキスト検索や辞書機能,ハイライトなどの機能は使用できません。端末を横向きにすると見開きページとして表示されます。
<本特集記事の内容>
1923年9月1日,10万5000人もの死者・行方不明者を出した「大正関東地震(関東大震災)」が発生した。大正関東地震は,およそ180~590年間隔でくりかえし発生してきたマグニチュード(M)8級の「関東地震」だった。
大正関東地震が発生してから,90年以上がすぎた。政府は今,首都圏の真下を震源とする,M7級の「首都直下地震」の発生を警戒すべきだと発表している。過去の地震を調べたところ,M8級の関東地震の前にはM7級の首都直下地震が複数回発生しており,次の関東地震の前にも発生すると予測されているからだ。
政府は,M8級の関東地震について,当面発生する可能性は低いとしている。しかし,次のM8級の関東地震が,何の前ぶれもなく,M7級の首都直下地震がおきる前にやってくるかもしれない。関東地震の発生間隔の下限が180年である保証はないからだ。被害の大きさを考えれば,M8級の関東地震の危険性を見すごすことはできない。巨大地震で,首都圏にいったい何がおきるのかを見ていこう。総ページ数:30ページ