Newton 胎児から新生児へ
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この電子書籍は,科学雑誌『Newton』2013年11月号に掲載された特集記事の電子版です。同じ号に掲載された他の記事は含まれません。記述は掲載時の情報にもとづいたものです。一部画像の削除等,紙版とは異なる場合があります。大きいサイズのカラーディスプレイをもつ端末でお楽しみください。この電子書籍は紙版と同一のレイアウトで固定されており,テキスト検索や辞書機能,ハイライトなどの機能は使用できません。端末を横向きにすると見開きページとして表示されます。
<本特集記事の内容>
お腹の中の赤ちゃんは,母親からへその緒を通じて直接,酸素や栄養素を供給され,子宮という“無菌室”の中で成長をつづけます。しかし,母親の体内で守られた環境は,10か月で終わります。出産をむかえるのです。この出生の瞬間から,赤ちゃんは自力で生きていくことになります。そして,この劇的な環境の変化に対応するため,赤ちゃんは多くの困難に対処できる体に変化する必要があります。
たとえば,羊水に浮かぶ胎児の肺は水で満ちています。どのようにしてこの水を追い出して,肺呼吸をはじめるのでしょうか。また,外の世界に存在するおびただしい種類の細菌やウイルスに立ち向かう能力をどのように身につけるのでしょうか。
生まれたばかりの赤ちゃんは,これらの大問題を解決するために,自分の体を“大改造”しています。誕生という人生最初の一大事業に対して,赤ちゃんがどのように立ち向かっているのか,その“戦略”にせまります。総ページ数:24ページ