ちょっと読みにくい・・・
★★☆☆☆
ボリュームのある本ですが、読んでもあまりしみ込んで来ないのは
訳がいまいちなのか、著者との相性なのか、私がアレなのか・・?
誤字が複数あります。最近の本ではあまり見られないので本の内容
より、そっちの方が印象が強かったです。
背骨の入った芸術マーケティング論
★★★★☆
本書は芸術、ライブ、エンタテイメントに携わる人に有益です。P.コトラーの理論を下敷きにしているため、マーケティングや経営学の観点から芸術に興味をもつ人にも、十分な読み応えがあります。
内容・質的なアプローチによる集客という考え方(主にアーティストとしての立場)から、お客様の行動様式に沿った集客(制作者としての立場)へ発想の転換を促しています。。アメリカ市場、特にクラシック音楽に関する事例が豊富にあります。海外の論ではありますが、日本国内に類書が少ないので、この分野に関わる人が初めて手に取るのに適していると思います。
ちなみに、P.コトラーとは現在マーケティング理論の第一人者と言われ、STP理論(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)で有名です。
実践的な示唆も得られる
★★★★☆
本書を読んで、芸術にもマーケティングが適用できることを実感した。いや、モノと違って精神的な価値を提供する芸術にこそ、マーケティングが必要だと強く感じた。顧客とのコミュニケーション方法、価格戦略、ブランド構築など、芸術のマーケティングの具体的な戦略が幅広く提示されており、実践的な示唆も得られる。イベントやサービスのマーケティングにも参考になる内容だと思う。
使えます
★★★★☆
これまで、アートに関するマーケティングの本は論文も含めると数十冊目を通してきたと思いますが、その中でもっとも有用性が高いと思いました。
どこが?とにかく事例が豊富な点です。
私は米国の戦略コンサルティング会社に籍を置きながら大学院でアートマネジメントを学んでいる者ですが、私の目からすると日系の著者が出されたアートマーケティング関連の本は抽象的過ぎるか、紹介事例が陳腐過ぎるかのどちらかのケースがほとんどで、実務でマーケティング戦略を常日頃からプランニングしている立場からすると苦笑してしまう程レベルが低いのが現状です。
それに対してこの本は戦略を語る時の抽象度と、その戦略を紹介するための事例の豊富さ・面白さが非常にバランスがいいと思います。
唯一残念なのが市場の分析が米国のみになっているので、日本にはそぐわない点がいろいろとある(例えば民族や宗教などでの多様性があるために、そもそも市場を一くくりにしにくい)という点でしょうか。この点が補足されていれば言うことなしでした。
アート業界に身をおく人でマーケティングを学びたいと思っている方にはコトラーの本よりもこちらをお勧めしたいと思います。コトラーは決して否定するわけではありませんが、抽象化の度合いが高すぎて、現実にどういったことが出来るか、という点ではあまり役に立ちません。
業界関係者は必読の書!
★★★★★
この本すごくよいです。クラシック業界関係者は(もちろんバレエや演劇なども)必読でしょう。
マーケティングが一番遅れているアート分野でのバイブル。
読みやすくて分かりやすいし、しかも実践的に書かれており言うことなし!