”関節”MRIの定番画像診断書
★★★★☆
全身の関節疾患のMRIにおける画像診断をカバーするオーソドックスな教科書です。
解説の文字の分量も多すぎず少なすぎず、臨床現場において実際に用いられている内容を選んで掲載している印象です。画像も他の書に見劣りしない量が一通り掲載されています。まさに過不足ない手堅い(無難な)教科書という印象です。
”関節”に特化しているので、骨腫瘍や軟部腫瘍などの他の整形外科領域は、触れられていても、浅いです。
本書のライバルとなるのは、2010/3に改訂され、コストパフォーマンスがさらに上がった 『骨軟部疾患の画像診断 第2版 (画像診断別冊KEY BOOKシリーズ) 』でしょう。"漏れ"の少なさで言えば、『関節のMRI』に軍配が上がりそうです。