男の戰い。
★★★★★
リディもアルベルトもワルカッコヨク成長しました。
二人とも眉間にシワを寄せた今が一番かっこいい!
いいですね〜。こういう黒い炎を上げながら前進するのは。
是非二人ともその鉤爪で望むものを手に入れてほしい。がんばれ。応援するよ!
アンジェロもオットー艦長もかっこいい。逆境が人を成長させる。
全般的に言うとこの巻は「呉越同舟」でしょうかね。成り行きとはいえさまざまな立場の人間が目標に向かって進んでいきます。その船は若い二人が先導していきます。一年戦争以降勝てない戦いを繰り返してきたジオンも変われるかも知れない。いや、ジオンであることをやめられる、かな。
7巻をさらに超える面白さ
★★★★★
七巻で一番面白かったと書きましたが、それを超えましたね。
フル・フロンタルの正体もはっきりしました。
しかし、だからこそアムロはどうなったんだ!
お願いだから登場して欲しい!
でもある意味、フル・フロンタルはフル・フロンタルですね。
やはり過去の彼はある意味、死んだのでしょうね。
物語は本当に怒濤の八巻突入と言う感じですね。
ジンネマンの葛藤や、フル・ルロンタルの狙い、全てがはっきりします。
さらに物語の核である、ラプラスの箱のありかもとうとう解ります。
そこにあったの?と言う場所です。
ミネバ・ザビもここまで活躍するとは・・・。
人間描写がいい感じです。
★★★★★
最近の作品はキャラクターを前面に押し出そうとするせいで不自然なセリフや無駄にカッコつけたセリフが目立ちますが、この作品は結構いい感じです。
人物像の内と外がしっかりと描かれているおかげで口数は少ないものの登場人物に厚みがあり、あたかも作品内に独自の自我を持った人物が存在している様にすら思えます。
何より読者自身が人物の考えの変化や成長を読み取る事ができるのは読む側としてはありがたいです。
アニメ化が決定している様ですが変にキャラを売りにして幼稚になるのは避けてほしいです。
人を超え神格化したフロンタルとジンネマンの心の葛藤と解放が描かれています
★★★★☆
最終決戦を前にした本書の見所は、フロンタルの精神が人格を越え神(悪魔)の領域に到達していることが分かる発言と過去の苦しみから逃れる為に連邦を憎み戦争を続けてきたジンネマンの心の開放=マリーダ(プルトゥエルブ)との邂逅でしょう。
戦争に負けたジオン公国と連邦の関係を同じく大東亜戦争に負けた日本とアメリカに擬し、三島由紀夫が自衛隊員と創設した「楯の会」を模して「風の会」なる組織をジオン共和国軍に創作したのは福井さんならではですね。本書を読む10代の方がそういう過去に興味を抱くきっかけになればと思います。
既にガンダムエースで最終話を迎えましたが、最終巻が最初の1-2巻の頃の深み・輝き・希望を含有するアニメ・小説の枠を超えた芸術作品足るよう願っています。
バナージは箱をどう扱うのか
★★★★★
めまぐるしく話が展開した今作でしたが、ついに箱の最終座標も明らかになりクライマックスが近づいてきてワクワクします。個人的にこれからの楽しみは
・箱の中身
・ライバルたちとの戦闘
・箱の扱い方
です。この中でもバナージが箱をどう扱うのかに関して期待が高まります。今作でチラッと言っていた扱い方では到底納得できません。「箱の扱い方」という客観的な判断基準を与えられたバナージはこれまでのガンダム作品の中でも酷な主人公と言えるかもしれません。しかしこの課題を乗り越えてすばらしいフィナーレを飾ってくれることを期待しています。