形式を知る人には不要。
★★★☆☆
値段の割にページも情報量も少ないという印象。
この程度なら、翻訳なりチェックなりしていけば分かってくるものであったり
自分で調べが十分につく範囲のことだと思います。
特許事務所での経験がある人にはとりわけ不要。
特許翻訳入門者に打って付け
★★★★☆
特許翻訳(和訳)の入門者に適した書籍。
また、記号やIPC番号が説明されている後半部分に注目すれば参照用のハンドブックとして一定の価値はあると言えそうだが、
実際にこれらを参照する必要に迫られるケースはそれほど多くないのではないかという気もする。
本書の前半では、入門者向けに明細書の見出しとその役割、その中に頻出する定型文の訳出例などが記載されている。
分量的にはそれほど多くなく、経験のある人から見れば実に簡単な説明にも見えるが、
このぐらい無駄なくコンパクトにまとまっていれば入門者としては非常に取っ付きやすいのではないかと思われる。
また、レイアウトを始めとした体裁についても説明があるので、チェッカーのハンドブックとしても有用である。
訳にしても体裁にしても本書にあるのは代表例に過ぎず、基本的には
仲介する翻訳会社や特許事務所が指定するスタイルを優先することになるわけだが、
特に指定されない部分がある場合、そこについてはよりリスクの少なく
かつ効果的な方針を採用するという点で訳者の腕の見せ所となる。
したがって、参考書籍や実務を通じた蓄積からいずれは自分が理想と考える標準スタイルも確立していかなければならない。
自分のスタイルが確立する以前の段階にある人は、本書の記載をとりあえずの基準にし、
そこから試行錯誤を繰り返すことで効率よく実力を伸ばしていけるのではないかという気がする。
資料部分は長く使えそうだが、それでも少々割高な印象がある。
2000円以内には抑えてほしかった。
初版は2007年だが、これを書いている2009年現在では明細書の見出しの一部が変更されていたり、
意匠権の存続期間が20年に延長されていたりと、初版からはいくつか改訂が必要な箇所が出てきている。
それらの確認を行った上で購入を検討するようにしたい。
実務者が使い易いように工夫された良書。
★★★★☆
発明の名称、技術分野、背景技術、発明の開示、図面の説明、実施形態、クレーム、引用文献の表記などについて、項目ごと、特徴的な言い回しの英語訳が掲載されています。また、巻末には、翻訳に使えるHP(ホームページ)や、ソフトウェア、書籍などが紹介されており、実務者向けの内容となっています。
全体的な内容は、少し物足りない部分もありますが、特許明細書翻訳者の入門書としては申し分ないと思います。...ただ、翻訳とは関係ない計量単位の説明やIPC番号の一覧にかなりのページ数を割いているのはいかがなものか。
初心者向け・・・
★★☆☆☆
ある程度の経験のある翻訳者には不向き。満足することはなかろう。ほぼ何も知らない人が読むには良いと思う。初心者向けの書物の寄せ集めみたいで、特にこの筆者のカラーが出ているわけではない。ある程度の特許翻訳の経験のある人間なら書けそうな、その程度の本です。高過ぎる!1200円くらいなら納得するが・・
特許翻訳初心者必須の本
★★★★★
特許翻訳というと難しそうで、翻訳を職業としていても、なかなかやってみようという気にならないものです。この本は、そんな翻訳者達に特許翻訳への扉を開いてくれます。特許翻訳の様式、構造、定型文、表記方法などから始まり、検索の方法、特許明細書の解読方法、役立つソフトなど、長年の経験で得られた情報を余すとこなく伝えてくれます。関連書籍の説明もあり、次のステップへと導いてくれます。まずはこの一冊から初めてみることをお勧めします。