タイトルは、『特許の英語表現・文例集』となっていますが、
254pのうち、「特許の英語表現・文例集」に割かれているのは、p120からp208までです。
(そういう意味で、表現・文例集を期待して買った人は、少し「期待していたものと違う!」と思ってしまうかもしれません。)
紹介されている表現の量は少ないですが、充実していると思いました。
例えば、「音声の」という見出しでは、audio, sound/ voice, speechと訳語があって、その後それを使った特許の文章が例文として4つ挙がっています。
(下記の米国特許商標庁のデータベースから、採ってきたものだそうです。)
この本の優れているところはむしろ、米国の特許制度や特許出願書類の作成の仕方が、初心者にも分かりやすく書かれている点です。
高度な内容の説明も分かりやすくなされています。
例えば、literal infringement(文言侵害)については、約4pを割いて説明してあります。
米国特許商標庁のデータベースの使い方の解説があります。
参考文献も28冊、丁寧な解説付きで挙がっています。
索引は、英語・日本語両方あります。
価格は少し高いですが、初心者には、得るものが多くあると思います。