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第38作 男はつらいよ 知床慕情 HDリマスター版 [DVD]

価格: ¥3,990
カテゴリ: DVD
ブランド: 松竹
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「寅さんの、矛盾(?)」 ★★★★★

 何気に感じたのだが「寅さんは、現代でもヒーローたり得るのだろうか(?)」といった 妙な疑念を抱いた。
 この作品では、恋仲の女「淡路恵子」の前で 頑固であって なかなか、素直になれない「獣医・三船敏郎」に 向かって 寅さんは「今、言わないと後悔するぞ」とけしかけるのである。  三船は寅さんに迫られて心中の思いを告白する。
大変、感動的な場面となっている。
 処が、寅さんは 惚れた「竹下景子」に対しては 寅さんの常で、身を引くのである。寅さんは、人生に対して斜に構えた性格であるから それは作品中では当然といった展開。
でも、そんな寅さんが 三船敏郎に向かって「今、言わないと(告白しないと)後悔するぞ」と言っているのである。
 
 そこの処で 感じたことが 脛に傷を持つ身とか、アウトローのテキヤの世界独特の「寅さんという、ヒーロー像」は 2010年の 現代でも、或いはこれからも 通用するのだろうかみたいな 妙な疑念だった。
もっとも、竹下景子が 寅さんに「ありがとう」だけではなくて 告白していたら どうなっていただろうか(?) また、寅さんが仲間から「惚れているんだろう」との言葉に、激怒するのである。 でもここで、竹下景子とハッピーエンドになってしまっては「フーテンの寅さん」それ自体が 成り立たなくなってしまう。
まぁ、何事も矛盾を内包しているとの見方からすれば「フーテンの寅さん」という存在も 判らないではないのだが。
そんなことも、思った次第。

人生は素晴らしい! ★★★★★
寅さんを知れば知るほど、「人生は素晴らしい!」といつも感じる。この「知床慕情」は、そんな思いが頂点に達してしまうほどの最高傑作だ。三船敏郎さんのバーベキュー・パーティでの告白シーンは、このシリーズのみならず日本映画界における伝説となるであろう感動的なもの。おそらく多くの人々の涙をさらったに違いない。時に苦しみや悲しみの中にあっても、愛、人情、優しさにあふれ、のびのびと生きている知床の人々の姿は、人が人として一番輝いている姿に僕は思える。それはもちろん寅さんをはじめとして。
松竹の伝統を受け継いだ傑作 ★★★★★
 老獣医の三船敏郎さんを取り巻く人々。可愛い可愛い竹下景子さん。キューピットに
徹する寅さん。もうこの映画は、男はつらいよシリーズを越えて邦画の大傑作ですよ。
この作品と『醜聞』を続けて観るとますます感動します。松竹映画の伝統が息づきます。
さすが、世界の三船です。 ★★★★★
穏やかな、三船敏郎

コミカルな、三船敏郎

頑固な、三船敏郎

凄みの、三船敏郎

さすが。 世界の三船です。

口笛を吹く、寅次郎

とは、一味違う。 竹下景子も、イイですょ〜

自分の「男はつらいよ」ベスト1です。
寅さん映画でも出色の一作 ★★★★★
今般発売された「キネマ旬報」の寅さん特集でも表記されていたが、この38作はシリーズ全体の中でも傑作の1本に数えられている。何しろ冒頭に「夢」のシーンがなく、寅さんのさくらへの思いのナレーションから入る作り方からして、山田洋次監督はここに集大成を持ってきたかったのではないかと思う。なぜか?それは早川雪洲に次ぐ世界の名優・三船敏郎をゲストに迎えたからだろう。ヒロインは竹下景子だが(当時は本当に可愛かった!)、どちらかというと主軸は三船と淡路景子の老いらくの恋に置かれている。要は寅さんが脇に回っているのだ。「野良犬」では対峙する関係だった二人が40年経って魅せる「恋愛感情」の演技は極上である。特にバーベキューのシーンでの三船の告白シーンは邦画史に残る名場面となった。舞台となる知床の情景も素晴らしく、シリーズものという要素を外しても邦画史に輝く大傑作だと思う。黒澤映画の三船も良いが、自分は三船のベストアクトとして本作を挙げたい。大好きな作品である。