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再生ボタン (幻冬舎文庫)

価格: ¥560
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
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衝撃のデビュー作であった ★★★★★
 2000年ブロンズ社から出版された、著者のデビュー作『幻日』を文庫化したもの。
 冒頭に置かれた作品「厠牡丹」の第1行を読んだ時の衝撃は忘れられない。著者の最高傑作ではないかと考える短編である。
 福澤徹三の登場で、我々は初めて、文学的価値を持つ実話怪談的語り口を目にしたのである。怪談好きならば、この本だけは最低でも押さえておきたい。
「気」がトランスするほどの力が足りない。 ★★★☆☆
【幻日】・・・普通のサラリーマンが美女にイカれ
【骨】・・・では、地面から白骨が、、、
【お迎え】・・・では、・・・・

情景描写はうまいのにオチが読めすぎてしまうのは、やはり寂しい。

福澤徹三だから期待してみたが、この短編集は
強引に誘う力が足りない。
文章力 ★★★★★
リアリティのある文章に頭でイメージする風景が簡潔かつ妖気に創られる。
また話もただただ起承転結なのではなく最初に空白を作ることで物語の面白みをラストに凝縮している。なので何度読んでも新たな発見があって面白い。
またそれぞれ短編なので読みやすく気兼ねしなくてすむ。
これからの活躍に期待してしまう力をもった作者だと思う。
「幻日」の甘美な幻想 ★★★★★
短編集。特に、夢の様な甘美な幻想と厳しい現実を描いた「幻日」に興味を持った。この幻想は夜にのみ成り立つが、白昼に突きつけられた現実は、予想どうり苛酷だった。
「骨」も面白い。僧侶ですら幽霊や霊魂を信じてはいないが、因縁めいたものは強く信じている。この下りは、著者の幽霊哲学を代弁している様で、興味深い。結末も秀逸だ。
「お迎え」は、10年期限付の生命を手に入れるという筋書きが面白いし、目まいのする様な結末だ。

全体に、短編ながら、物語性も凝縮されたホラーだ。
その物語性と幻想性に酔える。
ココカラ ★★★★☆
良質の怪談です。以前に『怪を訊く日々』を読んではいたのですが、この方の作品を読むのは初めてで『怪を訊く日々』に出てきた実話がいくつか作品のベースになっていて、よけいに興味深く読むことができました。なかでも文語体で語られていく「出立」は以前なら日本のSF作家が扱いそうなテーマでそれでいて怪しい雰囲気が怪談として作品を成り立たせているお勧めの一品です。