キャプラン＋ノートンの「バランス・スコアカード」、「戦略バランスト・スコアカード」のサブノートとしては活用できるかもしれない。
しかし、上記2冊の理論と実例を薄めて飲みやすくしたという点を除いて、見るべき点はないようだ。
研究者が本来持つべき理論的精緻さもなければ、実務家が導入経験から学んだような現場での知恵も見当たらない。
BSCに関する書籍も最近では随分増えたようだ。
5年前ならいざ知らず、現在では、もはや読みべき価値はないのではないだろうか。
BSCを話のネタに使うだけなら良いが、実際に導入しようと考える人にとっては役に立たないと思う。

この書籍は入門書であるが品格がある。よく入門書のたぐいだと妙に
オチャラケ表現がある書物も多い　また　あまりにもクダランことを
書いているのも見受けられる。本書はその点大変品格を維持しいて
すがすがしい。今後本書と新刊である下記書籍を併用してＢＳＣの
推進をしていくことが重要と考えている。
下記書籍は　今後ＢＳＣの推進拡大に関して　永遠のベストセラに
なると今から予測している。

実践Q&A、図解演習、事例で学ぶ
『バランス・スコアカード徹底活用』4月18日発売

日本の第一人者吉川武男教授によるバランス・スコアカード導入解説書。業種、業態、組織の規模を問わず標準的に使える導入ステップがわかりやすく解説されている。バランス・スコアカードの導入を考えた企業がプロジェクトの参加者に最初に配るテキストとして最適ではないか。これで理解できなければ導入はやめた方がいいというぐらい、やさしく丁寧な一冊。

この本は、バランス・スコアカード構築の基本的フレーム･ワークに沿ったかたちで分かりやすくまとまっています。入門書としてお薦めします。

　１．ビジョンと戦略の設定、
　２．重要成功要因分析による視点の洗い出し、
　３．戦略目標の設定と重要成功要因の洗い出し、
　４．業績評価指標の設定、
　５．ターゲットの設定と戦略プログラムないしアクション・プランの作成、
　６．バランス・スコアカードの運用