mama’s ショッピング
★★★★★
マロリーのエヴェレスト登頂の謎を解く可能性を秘めた古いカメラ。その行方を追うカメラマン・深町は幻の天才クライマー・羽生に出会う。第11回柴田錬三郎賞受賞作です。
とてつもない姿で目の前に立ちはだかる「山」。
その過酷な環境の中にあえて身を置いて、ストイックに挑む・・・
オトコの浪漫なのですが、アニキとしてはグッとくる。
読み進めるうち、「生きるとは?」「自己の存在意味とは?」と
深く考えたくなる一冊です。
上下巻でじっくり浸ってほしい。
(有)タケフジ
★★★★★
北上次郎サンが解説で「こういう物語を20年も待ち続けた」と言っていたが、ワタクシもつくづくそう思う。こんなに力強く魂の籠った小説をついぞ知らない。エベレスト無酸素登頂と同等くらいの苦難を労してこの物語を書き綴ったのだろう、その思いは確実に感涙とともに伝わってきました。本や映画などで涙することは良くあることだが、自身の口から嗚咽が漏れたのは久しぶりだ。ただのファンタジー作家だと思っていた夢枕さんに謝りたいくらいです(汗
羽生さんの残したひとこと。本当に効きました。染みました。
タイ王国書店
★★★★★
ある意味旅行本壮大な山に生きる男たちの物語
杜の図書館
★★★☆☆
そこにあるのは、「山」という確かな自分。そこに到達して初めて実感できるスタート地点。過去と現在、家族との平安と過酷な自然、振り子の如く揺れ動く感情のうねりと迸る圧倒的な言葉の力。唯々傍観者として読み進めるだけでもエネルギーの必要な作品。谷口ジローの劇画版と合わせて読んでみて。
駿河台浪人書店
★★★★☆
エベレスト(チョモランマ)が舞台の山岳小説です。マロリー隊が初登頂したがどうかの謎とからめて、前半はミステリー仕立てで進みます。後半のエベレスト登頂では、世界最高峰に挑むことの壮絶さがこれでもかというほど伝わってきます。登場人物のエピソードには、実在の登山家のことが書かれています。
熱帯雨林
★★★☆☆
山にとりつかれた男たちのお話。登山家は一読の価値あり。エベレストの初登頂を巡る歴史的事実の話など興味深い。エベレストの麓のまちネパールで、登山写真家の主人公は悲劇の登山家マロリーのカメラを見かける。そのカメラを巡って騒動が持ち上がる。
どうして人は山を登るのか、一つの説がここにある。
エッチャリ
★★★★★
山のシーンでは、読んでる<私>が、つられて息が苦しくなるぐらいの、生きる強さ。。 将来の目標が見えないとき、迷いがあるときに、是非。
大黒堂書店
★★★★★
上下2巻です。新田次郎氏の「栄光の岩壁」「孤高の人」を連想させられる本格的山岳小説です。エベレストにかける人々の情熱が感じられるすばらしい小説です。マロリーのカメラといった小物の設定から羽生の人物設定まで、非常によくできています。お勧めです。
蔵趣漫堂
★★★★★
山岳に詳しくはないが、妙にロマンを感じさせる小説である。読んでいて、だんだん物語にハマってゆく自分がわかる。夢枕獏が嫌いだという人でも、これだけは良い、とする人が意外と多いようだ。
まっきぃ堂
★★★★★
たしか、はじめによんだきっかけは、磯野きりこさんが某番組で紹介していたのがきっかけ。
3年くらい前だったかなぁ~
ほんと面白い!男のロマンを感じる。
朝井隆の店
★★★☆☆
国内六位。なにやら「遙かなり神々の座」だの「ゴサインタン 神の座」だの山といえば「神」としなければ気が済まないっぽいジャンルそれが山岳小説(ゴサインタン冒険小説違うし)、とかそんなことはありませんが、夢枕獏が山岳小説も書くのだと知って驚きました。考えてみれば夢枕獏は餓狼伝とかも書いているんだった。クライミングものでストレートにエベレストを扱った作品は少ないような気がしていますが、本作は直球にエベレスト。そんな下巻部分の冒険が目につく本作ですが、上巻部分の天才クライマーの情報をひたすら収集する部分も魅力的。どちらかといえばテーマ部分は上巻に布石があり、後編はそれを迫力ある描写で収拾しているというイメージ。熱くリーダビリティの高い良質の冒険小説です。
光る言葉の本屋さん
★★★☆☆
なぜ山に登るのか?自分にはと~っても想像がつかなかった世界でしたが、何か一歩未知の世界に踏み込んだような気がします。
あじあ堂本舗
★★★★★
エベレストの登頂の歴史の大きな謎、マロリー卿はエべレストの頂に立ったのか・・・マロリー卿のカメラをカトマンドゥのトレッキング屋で見つけたことから物語が進んでいきます。ネパールの問題、ブータンの難民問題、木材の
乱伐による洪水の問題などをちりばめながら、エベレスト登山にかける男たちの姿を描いています。
りん’s BOOK HOUSE
★★★★★
これも友達に借りたのですが、すごい本です。自分では読もうと思わなかったと思いますが、久々に一気に読んでしまいました。そして、是非ネパールに行こうと思いました。前に、失明したまま下山してきた登山家の方のニュースを見ました。夢枕さんってこんな話も書いてたんだーって驚きました。初めて山岳小説というものを読みましたが、実際エベレストなどに登山をする方はこのような本をどのように感じるのでしょうね。
点太郎書房
★★★☆☆
エヴェレストに魅せられた男の物語り
千年書店
★★★★★
『果たしてマロリーはエベレストの頂きを踏んだのか?』
ヒマラヤ登山史上最大のミステリーにヒントを得て描かれた、壮大で骨太な山岳小説。
かなり厚い本だけど、一気に読めます。
そういう私は途中で本を閉じることが出来ず、徹夜で読破してしまいました。
作中に登場する天才登山家・羽生丈二に惚れる!
万書店
★★★★★
山岳小説と云えば、すぐに新田次郎氏を思い浮かべますが、久しくなかった本格的な山岳小説の登場です。極寒の厳しさや空気の薄い高地の登攀など読んでいる私の息が苦しくなるほどの迫力で迫ります。
実は著者の作品に触れるのはこれが最初で、読まないまでも本のタイトルからしてオカルト地味た作品ばかりとの印象でしたが、読み応えのある内容で日本を代表するストーリーテーラーの資格十分です。
月夜見書店武蔵野出張所
★★★☆☆
感動!そして放心・・・。なんという迫力なのだろうか。誤解の無い様に書いておくと、派手な仕掛けもなくアクションもない、ただ独りの男が世界一の山の頂に登ろうとする話である。しかも物語りは第三者の目を通して語られていく。山に対して限界を感じているが諦め切れずにいるフリーカメラマン深町誠39歳がかたくなに山にこだわ続ける伝説化した男”羽生丈二”を追いかけつづける。だだそれだけの話である。イギリス遠征隊でエベレスト初登頂の謎を残して姿を消したマロニーのカメラをめぐって話は進んでいくが、それはオマケであろう(ラストで効果的な役割を果たすのだが・・・)ただ、ただ山の迫力に引きづりこまれ、上下巻1700枚を一気に読んでしまいました。
作者は後書きで語っている「書き残したことは有りません」そして山の話はこれが最初で最後だと、一作家が全身全霊を注いだ作品を是非、御一読してもらいたい。
せいうちや
★★★★★
登山史に残る最大の謎、最初にエベレスト登頂を果たしたのは誰なのか? 魅力ある設定だが、そんなもんどうだっていいのだ。
自分の存在をかけて山に登る羽生丈二という男に、どうしようもなく惹かれてしまう。
なぜ山に登るのか、「そこに山があるからじゃない、ここに俺がいるから登るんだ」。
“生きる”とはどういうことなのか、その一つの答えがここにはある。
行きたいのは山々
★★★☆☆
売れただけにとても読みやすい。しかし、あまり山をやらない人が有名な登山史を適当につないだ、という印象も。新田次郎の穴を埋める、というあとがきはさすがに言いすぎか。
好きな本⇒屋
★★★★★
山岳小説ってことになるのかもしれませんが、店長にとっては冒険小説以外の何者でもありません。作者独特のリズムでつづられていく、地上と隔絶した高山での自然と人間の激闘(まさに!)。なぜ山に登るのか、作者の答えもちゃんと用意されています。
Qの本だな
★★★★☆
山に登る、ということはとても単純なことですが、その単純さゆえに人を飲み込んでしまいます。人の力ではどうすることもできない山の魅力に取りつかれてしまった男の話。しっかし獏氏は憑かれた人の話ってのを書かせると天下一品ですな。私なんかは高校時代になんちゃって山岳部員だったぐらいで、その後、山に入るなんて事とはトンとご無沙汰なのに、この本を読んでると血が騒ぐのを止められません。山にも入らないで俺は一体何やってんだ、ってなモンです。読んで下さい。全く意味がない故に貴い「山に登る」という行為がここにあります。
今の私・今週の1冊
★★★★★
導入部の手記や回想の部分を含め、時系列になっていないところこそ少しゆっくりと読んだものの、それ以外はもう途中で読むのを止められないくらい、引き込まれてしまいました。
POOH_NICK BAR
★★★★☆
◆エベレストに挑む孤高の岳人とカメラマンの物語◆ マロリーは果たして世界ではじめてエベレスト登頂に成功したのか?カメラマンがカギを握るカメラを偶然とある骨董屋で見つけたことから物語は始まります。カメラを巡って様々な人々が画策を始め・・・それから孤高の岳人の物語。一気に話に引き込まれます。 ☆☆☆☆★
STSTEP
★★★★☆
主人公の深町や伝説の単独登攀者、羽生丈二の山に向かう生き様が、心を強く捉え、人はなぜ山に登るのか? 人はなぜ人生において困難に向かおうとするのか?という問いかけに、何かの答えを投げかけてくれる本です。
乱読書店
★★★★★
男の浪漫を感じる一冊。エベレスト初登頂者の謎を話の中心に、エベレスト登頂に執念を燃やす男たちの熱き物語。夢枕獏最初で最後の山岳小説。これも絶対に面白い。柴田錬三郎賞受賞作品。
アンチベストセラー?書店
★★★★☆
2000年に文庫化して再びベストセラーに。夢枕さんへの偏見(読んだ事も無かったのに)なんて見事に吹っ飛びました。
闘魂書店
★★★★☆
羽生丈二という強烈な個性を生み出した時点で、夢枕獏の勝ち。読み進むうちに、あなたが羽生を追っている気になります。
そういえば、マロリーのカメラ、見つかりましたね。