戦争で一番の犠牲者は誰?
★★★☆☆
チュルノブイル原発事故の事を知っている人は沢山いるかと思いますが被害が大きいのは隣国ベラルーシだという事を知っている人は少ないと思います。その事実を世界に大きく知らせた『チュルノブイルの祈り』の著者が書いた初期の作品です。私はドイツ人は好い面も悪い面も合わせて好きですが、戦争というものが子供に対しても容赦なく襲いかかる現実に、ただ呆然としてしまいました。今イラクで、或いは他の国で沢山の子供達が犠牲になっている現実。父、そして母の死を間近に見て、『ずっと眠っていた』とだけしか、年老いた今でも言えない 受け入れ難い現実。戦争で一番使い易い子供達。 この連鎖はいつ断ち切れるのだろう・・・・・。