フレンチ・エイリアン
★★★★★
監督はまさかのジャン ピエール ジュネ。「アメリ」「デリカテッセン」「ロストチルドレン」などで知られるフランスの監督さんです。本作の劇場公開前に上記の2作はすでに観ていたので、この監督が抜擢されたと知ったときは驚きと不安がありましたね。この監督にエイリアンを撮れるのか?、と。しかし、いざ観たら良い意味で裏切ってくれました。監督独特の映像センスやテイストが色濃く出てましたが、2作目以来の興奮がそこにありました。派手なアクション色が強く、特撮のレベルも高く(いま観てもよくできてる)、なおかつ、ホラーもしっかりしています。出演者も個性派揃いです。リプリーをクローンという要素を使って再登場させたのはうまいと思います。リプリーのキャラが若干変わってしまったのは賛否両論ありそうですが。ともかく、数あるSF映画の中でもトップレベルだと思います。
「1」の雰囲気を再現した良作
★★★★☆
個人的には、「1」の雰囲気をよく再現しようとした努力が見受けられる作品だと思います。
ジュネ監督の苦労もなんとなく映画を通じて感じてしまいますが、
それでも全体を覆う閉塞感、終われる恐怖は「2」「3」以上でしょう。
なおかつ、若干ユーモアも交えているのは成功しています。
エイリアンのベロを引っこ抜くリプリーやクルーとの会話、けっこう気に入ってます。
個人的には最終的に地球が舞台の「5」を期待していたのですが、
その前に「AVP」が製作されてしまったので、もう「エイリアン」オリジナルとしてのシリーズはこれで完結でしょうね。
それでも、やっぱりギーガーの影響力は凄い。
あのエイリアンのキャラクターがあったからこそ、映画もここまで長く製作されるようになった。
影の功労者はギーガー氏でしょうね。