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桜史 (講談社学術文庫)

価格: ¥1,365
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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櫻史まさに公にせられむとす ★★★★★
「櫻史まさに公にせられむとす。時正に櫻花爛漫たり。」 
国文学の泰斗かつ桜花党の一人・山田孝雄博士の桜賛歌というべき
本書の書き出しである。昭和十六年刊行。

本書は上古より近代に至る桜を詠った和歌や詩、桜を愛でた文章、
桜にまつわる有名な話、桜の名所、桜で有名な人物など、日本人が
古来愛して已まない桜に関する歴史を高雅で馥郁たる文語文で綴っ
たもの。

古来、花と言えば桜、桜と言えば花を指すことは知られているが、
その考証からから始まり、上古、中古,近古、中世、近世、現代に
至る桜の諸相が豊富な引用文(現代語訳付き)を参照しつつ説明さ
れている。

最後に桜花がいかなる点において日本精神の象徴であるかが俗説を
廃して説かれている。俗説とは潔く散ることが武士道に合致してい
るとか、散り際に生の無常迅速を観じる、などである。博士に言わ
せれば、日本精神を桜に比するのは、ただただ桜の麗しさをもって
比するのであるという。
比類なき桜の歴史 ★★★★☆
一時期梅に第1位の座を奪われたこともあったが、桜は日本人にとって ぶっちぎりの人気第1位である。貴族社会、武家社会、そして現代に至るまで どんなに世相が変わろうとも、日本人は桜を愛でつづけているのである。 そんな桜が、各時代でどのように受け入れられてきたか詳細に研究したのが 本書である。膨大な文献を渉猟し、詳細な分析を飽くことなく続ける著者の 研究態度は、ただただ「恐るべし」。 惜しむらくは現在文庫でしか刊行されていないこと。昔どおりの 桜模様の美しい和紙装丁本を、是非復刻してもらいたいものである。 星4つとひとつ減じたのは、この刊行形態によるものである。