インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ウーマン・エコノミー―世界の消費は女性が支配する

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: ダイヤモンド社
Amazon.co.jpで確認
マーケティングかダイバーシティか ★★★★☆
この本の主題は女性向けのマーケティング。確かに消費の世界で女性の存在感は高く、それは例えば百貨店のフロア構成を見てもショッピングモールの顧客構成を見ても明らか。でも消費財企業の経営とマーケティングやってるのは男性だよね、という至極当然の問いかけに始まり、女性に支持される企業とは具体的に何かを挙げていく。それらはユニクロ、バナリパ、DHC(これは書かれてないけど)なんていう面々を考えるとわかりやすい。一方で女性に支持されない産業として金融と医療が挙げられているが、これは国民皆保険制度のない米国での保険産業に対するストレスを反映しているようだ。

巻末の方では世界の女性へのインタビューがあって、そこでは焦点がダイバーシティとガラスの天井に移っている。内なる最後の経済的フロンティアが女性の社会進出であることは論を待たない。ただ女性の社会進出応援がこの本の隠れた主張になっていて、それ故に(決して日本だけの特色ではない)専業主婦を素通りする結果になっている。それで女性を類型化したことになるのか、という疑問は残る。

女性は仕事にも家庭にも精を出し、愛情も豊か。歴史的に見ても、平和な時代が続けば女性のプレゼンスが増す。女性が世界の消費を動かす、というのは目新しい話ではなくて、既に先進国では実現しているテーマだと思うのだけど、どうだろう。
消費者市場は女性で測る ★★★★★
消費者市場は女性で測ることが基本であることは、勉強したり、市場調査で感じてきてはいた。
しかし、類型化はなかなか成功しなかった。

本書では、女性の6つの型を提示している。
エリート女性
超多忙主婦
生活エンジョイ派
悠々シニア層
自力生計型
家計逼迫層
女性という切り口でも、一枚岩ではないが、この類型化を一度応用してみようと思った。
女性の嗜好と対策を明らかにした一冊 ★★★☆☆
 大規模調査(サンプル約1万人。しかし3千人強はアメリカ)を元に、実は財布のひもを握っているのは女性だと。
しかし、世の企業は女性を主のお客様として見ていない。どのような分野に女性は不満を抱えているか=換言すれば
ビジネスとして有望な分野はどこかを明らかにしています。
(女性をお客様として見ている企業は伸びているとして、J&J、ユニクロ、H&M、ザラなどを紹介)。

 世の中の女性が何を求めているのか(これは資産の多寡を問わず=自分のための時間とのこと)、日本に比べ
西洋先進諸国は男女同権かと思えば、家のことは女性が担っているという事実、そして本書の肝となる、世の中の
女性の分類化(6種に分けている)。
これにより、セグメント毎に女性が何を求めているのか、またどのように提供すれば良いのかを例示しています。

 また、金銭の多寡、自分の幸福の度合いに限らず、女性は寄付・社会活動に男性より関心を持っていることも
明らかにしています。世の中には、多くの女性の慈善活動家がいると思われますが、その中でWFP/ジョセット・
シーラン事務局長、WfWi/ザイナブ・サブリ代表、IWF/リン・オシェア・ネルマン元イリノイ支局長をロールモデルと
して紹介しています(敬称略)。

 女性が支配するのか否かは別にして、どういった点に興味を持っているのか、何に不満を抱いているのかを
明らかにした、という点だけでも一読の価値はあると思います。

 ちなみに本書が明らかにした女性の関心事は……食、フィットネス(それも手軽に痩せられる方法)、美容
ファッション、金融サービス、医療(これは国民皆保険が無いアメリカが、調査対象の三分の一を占めている
ことが影響している模様。本文でも金融サービスと医療は一まとめにされている。他の分野ほど情報は無い)。

 また女性をお客様としてしっかり捕まえた企業は……認識(Recognize)、調査研究(Research)、対応(Respond)
改良(Refine)という「4つのR」を行っていると説いています。
もう一歩、ウーマンエコノミーの深淵に踏み込んで欲しい。日本女性の現状分析は的確。 ★★★★☆
類書がないという点で当書の翻訳出版を讃えたい。経済・経営の両面で有益な知見が得られる。日本経済にとって最も重要なのは、育児支援と医療の面で北欧並の水準を確保すれば、GDPが伸びるという指摘である。

学歴上昇や所得増加によって女性の影響力が増大していること、新しく登場した高所得女性などのセグメント分類、オプラ・ウィンフリーなどのウーマンエコノミーの新星の活躍、ホールフーズやエイミーズキッチンなどの新時代の企業の登場(必ず日本にも進出or同種の企業が誕生する筈)など、ひとつひとつの項目全てが興味深い。個人的には、WiWf創立者のザイナブ・サルビの物語に強く心を打たれた。

先駆的で大きな功績を持つ著書とは言え、不足を感じた部分も多かった。具体的には以下の諸点である。

○教育サービスが抜けているのは当書の一大欠点だ。
 高所得の女性は子供に膨大な額の教育投資を行う。
 私立学校教育だけでなく文化芸術関連からキッザニア等の体験型まで射程は広い。
○育児関連サービスも急成長中。ハウスキーピングや家事代行などのサービス分野、
 そして玩具や育児用品も大きなセグメントであり無視すべきではない。
 (例:マクラーレンの乳母車、レゴ、ハイメス、クーゲルバーグ、ジオマグetc)
○観光部門はウーマンエコノミーの影響大。女性が大きな主導権を握っているのは明らか。
○デザイン関連部門もウーマンエコノミーに含まれよう。
 イケアで多くの有能な女性が活躍しているのは周知の通りだ。

BCG東京事務所もアメリカに負けずに先進的な事例を発掘して世界に紹介して欲しいと思う。
ベネッセやコンビだけでなくトレンダーズやオイシックスもウーマンエコノミーの範疇に入る筈である。

尚、日本女性のキャリアへの意識が先進国比で低いのは、当書の指摘のようにキャリアパスが少ないためではない。本当のグラスシーリングは心の中にあり、経済的自立よりも個人的幸福を優先する人数が相当数いるためだ。
ウーマン・エコノミー ★★★★★
今までに読んだ本の中で一番衝撃的な本でした。
わたしは女性をターゲットに経営をしていますが、
この本を読んで、次々と新たな事業計画が湧き上がり
読んでいるだけでワクワクしました。

また、一女性としては、読みながら、
「わかるわかる!」と心から賛同しました。

女性をターゲットにした事業に携わる人は必読だと
思います。