受験生のための参考書にあるように単なる歴史上の事実を暗記しやすいように列記してあるのではありません。全ての章において夥しい数の研究者たちの論文の推移が丁寧に書かれ、また発掘現場の人たちの苦労や喜びなども含めて、その時代の状況や風景がまるで映像のように迫ってきます（ワープできますよ！）。
またふんだんに掲載されているカラー写真や図がビギナーには何よりのオアシスです。まずはじめに全編の写真だけざっと見るだけで興味が湧いてきます。それから必要な箇所にじっくり目を通す読み方もおすすめです。各章末にコラム風に囲ってある文や写真もいいですね。本著に「必要な年表」が付いていたら最高なんですが、そこまで求めるのは学究者として甘えすぎかな。

中学、高校と日本史が大嫌いでした。（中学は社内の中の一部でした）
面白みがなく、記憶だけ強制させるつまらないものだと思っていました。
社会に出てみると、さまざまな人間の失敗の教訓が歴史の中から学べることを知りました。
海外に行くと、日本の説明する機会が増えました。
結果として、日本は混合文化だという説明をするようになりました。

北海道に旅行に行くのでアイヌを調べ、沖縄に旅行に行くので沖縄（琉球）について調べるために、
このシリーズの１冊を買いました。
絵や写真が豊富で、わかりやすいので、全巻購入して、最初から読み始めました。