全223ページと薄い本であるが、簡潔なC#リファレンスと、.NET Frameworkの概要が解説されている。短時間でのC#の習得はもちろん、外部リファレンスを活用する人の最初の1冊に適している。
本書は以下のような構成になっている。
- ・C#について
- ・C#言語リファレンス
- ・.NET Frameworkプログラミング
- ・Frameworkクラスライブラリの概要
- ・基本的な.NETツール
言語リファレンスでは、C#の言語仕様がひととおり簡潔に解説されている。ポイントとなる部分は補足事項として解説されており、決して情報に不足はない。また、C++やJavaの基礎知識があれば十分理解できる内容である。そのほか、.NET Frameworkは、基本オブジェクト、コレクション、ストリーム、ネットワーク、スレッド、さらに高度なリフレクションや、COMとの相互運用などの技術概要、サンプルプログラムなどが解説されている。
本書は、C#や.NET Frameworkを短時間で学ぶだけでなく、別の利用法として、本書で調べたいキーワードを探し、MSDN等の外部リソースで調べるためのポインタにすることもできる。機能別に、どこの名前空間を調べたらいいのかという一覧や、名前空間とdllの対応表が記述されているなど外部リソースをうまく生かせるように編集されている。情報の海に飲まれがちな.NETの世界のなかで、灯台のような役割をする本といえる。(川藤一真)
翻訳がひどい
★★☆☆☆
とにかく翻訳がひどいです。誤訳も多い。「C#にはprotectedとinternalという概念はない」とか「配列の共分散」とか… C#の知識がある方に査読してもらってないのが見え見えです。
C#の入門書として最適
★★★★☆
C#の入門書として最適。言語仕様を中心に、C#プログラマが最低知っておかなくてはいけないC#言語の特徴をみごとに捕らえている。この本をマスターしたら、C#を使って非常に便利な.NETプログラミング環境を存分に利用していきましょう。
K&R の C# 版
★★★★☆
C# の言語使用を手っ取り早く知るための本としては最適である。K&R の「プログラミング言語C」のように言語仕様として必要なことを簡潔に書いてある。
通常の本は、VS.NET 自体の使い方や ADO.NET、その他標準のコンポーネントの使い方に重点を置いており、冗長な部分が多く言語仕様自体が不透明になりがちだが、この本においてはそんな心配は不要である。
他言語プログラマにも。
★★★★☆
チュートリアルというよりもリファレンス的な内容が多い。
しかし、単なる体系的な説明の羅列ではなく、
言語仕様の詳細までが丁寧に書かれているので、
特に既に他の言語でプログラミングを行なったことがあるような
中級プログラマであれば、巷の入門書や参考書よりも重宝する。
コンパクトなサイズゆえに、デスクサイズでも幅をとらないのも良い。