ジェフの音楽に魅せる側面は幅広く才能に溢れてる。
ジェフが生前、2ndアルバムとしてほぼ完成させていたというこの作品を何故お蔵入りにしたのかは解らないが、
GRACE以降も斬新な音楽への探究心、
そして何が起こるにしても音楽に対する情熱心が決して色褪せることがなかったのは確かだと思う。
本当に惜しい人を失くしてしまったなぁ。
今はただ、ジェフが生きていたなら...と考えるばかり。
私にとって、大好きなミュージシャンはたくさん居るけれど、
こんなに凄い存在感のあるアーティストはもうこの先出逢えない気さえする。
いま冷静になって聴くと、デビュー前にオーディエンスの前で磨きに磨かれた「グレイス」の奇跡のような楽曲群に比べるとまだまだ原石の段階、との感は拭えません。本人もほぼ完成していた本作をお蔵入りにして新規にセカンドアルバムを作成する準備をしていたようですし。
しかし、ぼくらの世代の「天国への階段」になり得る曲、と本人が語ったという「空は埋め立て地」を初めて聴いた時は涙が止まりませんでした。こんな歌を歌えるのはこのひとだけです。
今後どれだけ未発表作が発掘されようと、本作が正真正銘のジェフの遺作であり、不世出の天才歌手の白鳥の歌として永く心に残る一作です。必聴。