読み出したら止まらない
★★★★☆
久し振りに第1作を読んだら、止まらず第2作の本書も手に取ってしまった。
本書には7つの短篇が収められているが、どれも味わい深い作品ばかりだ。強烈なキャラクターが登場する「鬼熊酒屋」と「妖怪・小雨坊」は印象が強いが、鰻屋が主人公の「悪い虫」も軽妙でいい味が出ていて楽しめる。
あっという間に読んでしまったので第3作を読むしかないようだ。
「剣客商売」の生活に浸る
★★★★☆
シリーズ「剣客商売」の第2作
第1作を読んで、とにかく全部買ってしまうほどに入れ込みましたから、いやぁ、嬉しくって楽しみで。
期待通りに面白かったです。
正直第1作ほどのドキドキ感と言うか、底抜けの面白さとはちょっと違っていました。
何と言うかな、いい意味で「普通に」過ぎていった。全く「剣客商売」の生活に浸ります。
60歳になろうとする小男の、しかしすざましい剣の使い手、父と、これも剣の使い手で大きな身体で優しい息子。
この二人を取り巻く、気のいい江戸の人達。
今回は、余りすごい剣劇はありませんでしたが、やはり飽きせず読ませてもらいました。
☆4は、要するにこのシリーズとしては、「普通」に良いよ、と言う意味と思って下さい。
いずれにしても、止まりませんから。このシリーズ読み終えるまで。
2作目でもうすっかりハマる
★★★★☆
このシリーズはシリーズモノとしては鬼平の次に好きである。
個性豊かな登場人物たちがまずいい。
この巻でも主要な人物達のほか、鬼熊居酒屋の店主が個人的にお気にいりである。
息子を探しに信州から出てくる老剣士の「老虎」もいい。
「辻斬り」と表題はあるが短編集であり、好編揃いである。