この一作についてだけは、僕には講評不能なのです…

たしかに　講評するとこいつは途端につまらなくなる

傑作というのとも違うし、上手というのでもないし…

ただ云えるのは、今までで一番多くの回数観た映画です

数十回？は観ただろうか…

とんでもないものが　この画面には宿ってしまえているように

僕には思えてならないのです…

長らくプレミアついてた本作がこんな値で買えるとは、ほんと良い時代になったものです。自分は古いVHSのを買って繰り返し見てましたからね…。生理的恐怖や心理的恐怖を描いたホラー映画など色々あったけども、こういう人間の狂気や不条理が生み出す恐怖を徹底的に描いた作品はそれまでは無かったのではないか。この映画がシーンに与えたインパクトは相当なもので、その影響は至る所で見ることができます。

冒頭のうだるような暑さの中、狂人に追いすがられるシーンからして最高。予算は少ないのだろうが演出や雰囲気づくりが素晴らしいし、何より役者の演技が良かった。迫真のリアリティーで絶叫しまくる主人公の若い女性の名演技なくしてここまでの名作にはならなかっただろう。レザーフェイスのデザインや、巨躯で凶暴だが少し知能が足りないといったようなキャラ設定も抜群だった。そして、彼が狂ったようにチェーンソーを振り回すあの有名なラストシーン!これはほんと印象的で名シーンだと思う。

リメイクのテキサスチェーンソーが思いの他良作だったので、久々にオリジナルを観ました。何故本作が怖いかは皆さん実に的確に分析されており、有効性の高いレビューをご覧になれば納得されるはずです。

私としては1点、この作品以外ではあまり感じた事のない「乾いた狂気、空気感」それを見事にフィルム収めたフーパーの手腕を本作を名作にした一因として挙げておきます。

現代ホラーばかり観てる僕にとってはあまり怖いとは思いませんでしたが、レザーフェイスの動きも面白かったし、
内容もいかにもホラーという感じでホラーの原点を観たという感じでした。
とにかく雰囲気が好きです。

子どもの頃、日曜日の昼間にテレビで見ました。(今では考えられない!)絶対にテキサスには行きたくないと思ったのを覚えてます。
20年ぶりくらいに再会したレザーフェイスは相変わらず元気に走り回ってました。
改めて見直して感じたのは荒い画質よりも効果音などがすごいと思いました。発電機の音とか聞きたくない!って感じです。
そして、この映画の主人公はやはり、レザーフェイス。レジェンドが朝日を浴びながら踊るラスト・シーンは美しすぎます。