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第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 光文社
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サブタイトルには不満があるけど、判断や意思決定のあり方を考えるにはいい本 ★★★★☆
2006年に出版された本。最近、勝間和代氏の薦めもあって、『天才! 成功する人々の法則』を読んだので、こちらも読んでみた。

要約すれば、案外、判断や意思決定における人間の直感やひらめきはあてになるもので、長い時間かけてもその判断の精度は高まるとは限らない、ということ。その結論は、自分の経験上もあり得ると感じるし、間違っていないように思う。なので、あまり意外性はなかった。

この「「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい」というのがいけない。著者は決してひらめきとか直感とかが常に論理的な思考よりも正しい結果を導くとは、この著書では言っていない。ミスリーディングだ。この方がセンセーショナルで読者が手に取りやすいということなのかもしれないけど、著者の意図を損ねるサブタイトルの付け方だと思う。

たしかに第1章、第2章は、直感やひらめきの有効性が実例を交えて紹介されているが、第3章以下ではその反対の事例もきちんと紹介している。むしろ著者の意図は、人間の判断や意思決定の場面において、より精度の高いものにするためには、人間の判断のプロセスの特徴をよく理解する必要があるということにある。非常にバランスの取れた考え方だと思う。

他の著書も含めて、著者の特長は、一見常識的に見えることの裏側を、実例を挙げながら、見えるようにしているところ。読むたびに彼の著述の仕方に感心する。面白かった。
虚心に本質を見抜く ★★★★★
物事の本質や人格を捉えることにおいての障害は、自分の経験や先入観、偏見、利己欲や保全本能に支配され、相手の出身や学歴、地位、人種、性差、長幼、容姿など、過去や所属、うわべだけで判断することである。
いかに説得力のある多くの情報収集や体験、分析や調査を積み重ねても、有力な情報だけを集約して瞬時に判断し行動できなければ命取りになることがある。
本書ではバイアスにまどわされず、わずかなサインやキーポイントに気付いたり見逃さない知性や感性のヒントをいただいた。
日常の生活でも、もう少し直観力に頼ってもいいのかもしれない ★★★☆☆
瞬間(本書では「輪切り」と呼んでいる)の情報からの判断の方が意外に正しいことを、いろいろな事例、実験を紹介して、説明しています。
ある実験で、素人にいくつかの商品をおいしいと思う順に並べてもらうと、ほぼプロがおいしいと評価する順番と同じ傾向になりました。しかし、素人にそれらの商品の特徴を言葉で表現してもらい、その後、それらの商品をおいしいと思う順に並べてもらうと、言葉で表現しない場合と比べて全く異なる順番になってしまうのです。これは、順番を決めるときに、特徴を表した言葉にのみ支配されてしまったためだそうです。これは、言葉であらわせない「なんとなく」で決めることで、正しく判断できる面白い例でした。
一方で、どんなときにも正しいというわけではなく、判断を誤ることもあることも、事例などを用いて説明しています。
結局、より多くの情報を集めて分析するよりも、見た瞬間の情報からのより正しく判断できると断言しているわけではありませんが、日常の生活でもう少し、直観力に頼ってもいいのかもしれないと思いました。
タイトルに興味を持った人は読んでみるといいと思います。
早く読めばよかった ★★★★★
最初に抱く印象というものが、自分のそれまでの経験や知識、文化的な背景に左右されているという、という事実に気づける内容でした。一番印象に残ったのは、何とくなくおかしいと思ったら、理論的には問題がなさそうに見えても隠れた問題がないか、本質をよく見ることが大事だということでした。対人関係でもこの事はよくあてはまるのではと思いました。
経験知における「ひらめき」についての書 ★★★★☆
オカルト的なことではなく、これは経験による第一印象で判断しうる出来事について
いろいろと実例を記した書です。
個人的には「天才!!」のほうがおもしろかったかなとも思うのですが、
人というものは目による情報に良くも悪くもとらわれているということを丁寧に
解説しているのが本書です。
なんとなく、脈絡がないというか、話がとっ散らかっているような印象があるが、
まあ興味深い例がたくさん紹介されている。
ただ、ここで紹介されているようなスキルを取得するには
やはり、天才で紹介されているように一〇〇〇〇時間ルールが適用されるのかなあ?
顔色を読むところはそうでもなさそうな気もする部分も多少はあるけれども。
改めて第一印象は重要なのだなと思いなおすことができた内容でした。