相手を人として受け入れられなくなり、別れの予感を女性言葉で歌う冒頭の「サナギ」では、粘着質なようでいて乾いたサウンドが響き、限られた時間の中で誰も知らない秘密を共有しはじめた2人の覚悟をうかがわせる「アーケード」では、初めてといっていいUKロック的な静謐なサウンドが響く。全体としてはスガらしいオルタナティヴ・ファンクが根底にあるのだが、今回はジャンルにこだわらず曲ごとの世界に浸りたい。(石角友香)
「家畜に名前が無いように、貴方の名前を忘れてしまうの。」
スガシカオの歌で女性側の視点で書かれた詞は他にも数曲あるのですが、この「サナギ」という曲と前作の「Thank You」という曲は群を抜いて良いです。また、反対に男性側の視点で書かれた詞も良いのですが・・・
男の弱弱しい一面を書くのがうまい人だと思います。また後々紹介していきたいと思います!