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老人と宇宙(そら) (ハヤカワ文庫SF)

価格: ¥924
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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アバターのオリジナルはコレ? ★★★★★
「老人と宇宙」という地味なタイトルで損をしていますが、中身はまさにスペオペの世界でミリタリー小説好きなら一読の価値があります。(翻訳物にありがちな読みにくさが無いので3巻シリーズを一気に読むことが可能)。
中核となるアイデアが特に斬新で、地球で募った志願兵(これが老人)のDNAを元に異星人の遺伝子と掛け合わせたスーパー兵士を作り出し、そこに本人の意識をコピーして星々の熾烈な戦いに送り出すというお話が中核になります。脳の中に埋め込まれたブレインパルというコンピュータが重要な小道具として活躍し2巻目の話につながって行きます。生き残れる確率は低いものの運良く兵役を無事乗り切れれば普通の若い肉体に戻って植民者として暮らせる特典もあります(3巻目につながる話)。
難点は1巻目,2巻目,3巻目で大分雰囲気が変わることで、ミリタリータッチのドンパチから謎解きの話になり最後は政治的な駆け引きが中心の話に変化して行きます。個人的には1〜2巻が気に入っています。
また、アバターは明らかにこの作品のアイデアを借用していると思います。現代技術では不可能な意識のコピーをMRI?の様な装置で遠隔操作する形に置き換え、肌の色を緑から青に変えるなど細かく設定を変えていますが基本的なアイデアはそっくりです。
斬新です。 ★★★★★
よくある宇宙戦争SFかと思いきや、かなり考えられたストーリーではまりました。
これは3部作の1作目なのですが、必ず次が読みたくなります。
SFでなければ出来ない話と、そうでない話がうまく組み合わさっています。
ぜひ、たくさんの人に読んで欲しいですね。
たしかに、映画にすると面白いかも ★★★☆☆
面白かった。まずタイトルからしてワクワクする。
洋題の直訳は老人と戦争だけど、この邦題がいいと思う(宇宙をそらと読ますのはガンダム世代からすると少しどうかなぁと思うけど、悪くはない)

ただ、主人公が老人(=人生を長く経験した)という設定があまり生かされてないような気がします。もっと人生の経験者で、若者が冒す様な間違いはしないということもして欲しかった。

ただ、読んで損はないと思います。
自分は2巻以降も読む予定。
老人というアイデアはとてもワクワクする設定です。
-----私の評価☆基準-----------
★★★☆☆とても面白い、おすすめ!
★★★★☆すごく面白い、絶対読んで!
★★★★★ヤバい!こんなに面白いと思っているの自分だけかも・・・
セカンドライフは、宇宙兵士 ★★★★☆
宇宙時代を迎えた未来の地球は、異星人とも交流しつつ平和な世界を築いて
いる。しかし、平和な地球の守るために、宇宙コロニーの人類たちが、敵対
する異星人たちと戦っている。
その宇宙の戦士たちは、地球からの志願兵。条件は75才以上。志願して兵士
になった時点で、地球に暮らす資格を失い、地球の法律では死亡者扱いとな
る。二度と地球には戻れない。

老後の人生の選択肢に、老人ホームで過ごす、子や孫に囲まれて平和に暮ら
す以外に、兵士となって宇宙で戦うという選択肢がある世界は魅力的?

しかし、コロニーと地球との交流は無く、兵士となった老人たちがその後ど
うなるのかを知る地球人はいない。どうなるのか全く未知の軍隊に75才を過
ぎて入隊する決断は簡単ではない。

兵士となった老人たちの戦いは、ハインラインの「宇宙の戦士」もどきです。
ヨボヨボの兵士が戦うとか、頭脳の戦いとかではありません。肉体と肉体の
戦いです。この老人たちの変身(?)が面白い。変身後の戦いも面白い。

痛快娯楽SFです。中身がスカスカのSFではないけれど、あまり頭を使わ
ず楽しく読めるSFです。
映画化を望む ★★★★☆
タイトルからてっきり老人がヨボヨボの身体に鞭打って戦うのかと思ったらまったく違っていた。地球で75歳を迎え宇宙軍に志願した主人公の老人はあらかじめ大幅な人体改造を受け戦地に配属される。小便垂れのもうろく爺さんが戦う小説というのはほとんど無くてそういうものを期待していただけに少し残念。これなら老人を戦士として使う意味がないのでは思ったが、後半この小説のメインテーマが語られる中でしっかりとそのことが意味を持ってきて思いっきりこの設定に納得した。

あとがきの中で「私が書きたかったのは読者を楽しませる物語であり、出版できる物語であり、舞台となる宇宙で矛盾なく展開する物語だった」という作者の言葉が紹介されている。その言葉の通り矛盾を感じず思い切り楽しみながら読むことができた。