許容範囲の広い人にとっては名作になりえます
★★★★★
ピータージャクソン監督の「乙女の祈り」と同じ実際に起こった殺人事件を題材にしているとのことですが
共通点は「仲の良い女の子が殺人」ぐらいで
映画自体は全くの別モノですね
ピータージャクソンが実際の事件に近い形で作っているのに対して
こちらは監督の幼少期の体験、主にカトリック系の学校に入れられた体験(インタビューで刑務所のようなところだったと言ってました)が元になっているようで、実際の事件とはかなり遠いものになってます
殺すのも親ではなく、行きずりの男ですし
全編に監督さんが出したかったという邪悪さも良く出てますし
トラウマものと言われているラストもすばらしいですね
火だるまになる少女ふたりを芸だと思って観客が喜んで拍手している異常さがすばらしい
教会での牧師さんの説教シーンといい
監督さんの「カトリック教会のお前らが一番異常!」という叫びが聞こえるようです
幼少期に何かあったんですかね・・・
いやーしかしまぁほんと
映像の端々から「アンチカトリック」の叫びが聞こえるようですごいです
それだけ映像表現がバッチリ言いたい事にマッチしてるということでしょうか
音楽も常に沈んだ感じでいいし
誘惑シーンのエロさもすばらしいですね
特に牧童誘惑シーンはパンフに載るぐらいの、まさに名誘惑シーン
あれはいっちゃいますよ・・・誰もが・・・
アンチカトリック、悪魔崇拝、小動物殺し、殺人、エロ、火だるま、そのあたりを許容できる人には名作になりえます
是非一度見て、トラウマになって下さい