Buffy Vampire Slayer: Season 6 [DVD] [Import]
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「吸血キラー 聖少女バフィー」のシーズン6は、いささか陰鬱な場所にむかって筋書きと登場人物が進んでいった。バフィーの死を悲しむ友人たちによってよみがえったバフィーの話からシーズン6は始まるが、友人たちは取り消された犠牲は無効になることが理解できない。天国にいたと信じていた状況から引きずり出されて、バフィーは「ふりをしていた」こと、邪悪なのぼせたバンパイア、スパイクに感情をあやつられて関係を結んでいたことに気づく。ウィローはますます魔法の魅力にとりつかれていく。ザンダーとアンヤは条件について話し合うことなく結婚に向かって動き出す。ジャイルズは自分が、大人になって自立していくバフィーの邪魔をしていると感じる。ドーンは無視されていると感じる。彼らにとって不要なのはわずらわしい脅威であり、魔法とハイテクを利用した悪事に手を貸した高校の同級生3人がそれにあたる。これに加わるのは、空腹の幽霊、目に見えない光、記憶喪失の呪文、歌って踊る悪魔(比類のないミュージカル・エピソード「ワンス モア ウィズ フィーリング」にぴったりである)だ。
このシーズンは、原点に戻ったシーズンだった。結婚に際してザンダーに疑念が浮かんだのは悪のオタク3人組の仕業で、印象的な結婚式のエピソードでは、辛らつなブラックユーモアがたくさん出てくる。登場人物が互いに疎遠になり(20代初めの大学生の友人に起こることをよく観察して描いたものだが)、主たる登場人物の死や、その黙示録的なシーンに衝撃をもたらす。シーズン6は、ずっと今ひとつな感じだったが、慰める効果のあるすばらしいエピソードで幕を閉じる。(Roz Kaveney, Amazon.com)