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銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
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著者の巧さが光る ★★★★★
皆さんの感想を基に読んでみましたが、実におもしろかったです。

全体的に暗く、重い感じの内容でしたが
寒天を題材にしたのが、非常に新鮮でした。

久しぶりに、良い本を読みました。
「人としての矜持」 ★★★★★
そこそこ年齢をかさね、映画、音楽、文学を多少マニアックに嗜好すれば、その作品で至福の時を味わう経験も数多いが、この作品はその中でも極みの部類である。

作者の世に出ている作品は5作。文庫になった順に読んでいれば5作目にこれを読むことになる。『出世花』で作者のファンになった多くの人は、皆その順番で読むのではないか。(本作は出版順では2作目らしいが)読む順番にあまり意味があるわけではないが、当然作者の作風や特徴を理解して読んだ方がより味わい深い。この作品の前に『想い雲』を読んでいるわけだが、もはやこの作者が“本物”であることが確信に変わって確固たるものになっていた。その状態で本作を読んだ訳である。これはもう山本一力が現れたときの感激を遥かに上回る。現在作者は、まだまだ知る人ぞ知るという存在だが、誰もが知る表舞台に立つのも、そう遠くはないだろう。

さてこの『銀二貫』は上方の寒天問屋の矜持の物語である。いや「人としての矜持」というべきか。その矜持が各章にちりばめられていて、さんざん泣かせてくれる。その挙句ラストは必殺涙腺ブチ切れ必至の、主と番頭の粋な会話。このコンビは最強だわ。

うーむ、唸るしかない。次が早く読みてー。
いいぞ ★★★★★
みおつくしシリーズの続編を待っているのですが、この本を
空港の書店で見つけたので早速買いました。飛行機に乗っている
1時間半+電車の30分であっという間に読んでしまいました。
この作品も期待を裏切りませんでした。ぜひ読んでください。
不思議な魅力で一杯 ★★★★★
いわゆる「お涙頂戴」や「義理人情モノ」は個人的に好きではありません。
NHKの朝の連ドラや、渡る世間は鬼ばかり、といったTVドラマなどは、身の毛がよだちます。
江戸時代の悲哀ものも、藤沢周平の様に「余韻」で感動させて貰える作品が好きです。

それにも関わらず、この「銀二貫」、思い切り惹き付けられました・・・

実は「みをつくし」シリーズ(現時点で3作)を完読しております(笑)。

いづれもベタな内容で、まさに「お涙頂戴」のオンパレードなのですが、
なぜか後味が素晴らしく良いのです。
それは「泣けたから」良いのではなく、何とも不思議な爽やかさなのです。

「銀二貫」は、22年間に及ぶ江戸時代の大阪商人のお話なのですが、
大河ドラマ的なスケール感がある訳ではありません。
文体や構成に奇抜なものもありませんし、劇的な展開もありません。
でも短編を紡ぎ上げる形式の「みをつくし」とはまた違った魅力があるのです・・・

実に爽やかなのです・・・この小説は・・・!
人と人との関わり合いが、いつの日にか実を結んで行く・・・それがこの長編にあるのです。

「みをつくし」を短編集として捉えているので、この著者の「長編」を初めて読んだ気分なのですが、
「長編もやはり凄いな」と思いました。

著者の持つ不思議な魅力で一杯のこの一冊・・・お薦めです・・・!
金は天下のまわりもの ★★★★☆
「みをつくし料理帖」シリーズで人気上昇中の著者
本作は大坂の寒天問屋を舞台とした時代小説


金は天下のまわりもの
大火で消失した天満宮再建のために工面された銀二貫
その銀二貫が、仇討ちで父を亡くした子を救い、飢饉の村を救う

あこぎな大店
誠実で、努力を惜しまない主人公達
その他諸々、「みをつくし料理帖」と似た設定が見受けられます
江戸を舞台にした「みをつくし料理帖」・上方を舞台にした「銀二貫」
どちらも、併せて読みたい秀作です

また、様々な寒天料理とくに最後の練り羊羹は美味しそうだった
なにか涼しげな和菓子が食べたくなってきたな


数ページですが、枚方の場面があった
枚方市在住の私としては、嬉しかった