●３月新刊文庫●
つる家の主人・種市と娘おつるの過去が描かれる『迷い蟹』
吉原で花見の宴の料理を手がける『夢宵桜』
美緒に別の縁談が持ち上がる『小夜しぐれ』
御膳奉行・小野寺が菓子作りに悩む『嘉祥』の４篇収録。
みをつくし料理帖シリーズ第５弾！
◆毎度の事ながらおいしい料理にあふれた人情物語。今回は周囲の人に焦点が当たった回でした。
なんといっても苦しいほど哀しいのが種市と娘おつるの話である『迷い蟹』…。
普段温かな人物であるからこそ娘の仇へ向ける思いに、ふきが震えるのも判るように思います。
そんな思いを留めたのは、人は変われることを眼にしたのと、そして娘の思いとつる屋のみんながいたからなのでしょうね。
そして『小夜しぐれ』。美緒の親が急変した理由は今回描かれていなけど、実はちゃんと理由があるんだと思う。個人的にはこうでは？と推測する仮説はあるけど、このあたりいずれちゃんと描かれるのかなぁ。
そしてこの話にはついに若旦那の姿が！
このあたりも含め、いろいろ今後の展開のポイントになりそうです。
『嘉祥』は小松原様こと小野寺氏が頑張る話。ご家族方々いいわ～！
そしてあさひ太夫がかっこ良かった『夢宵桜』も大好きな話です。
読み終わってすぐ次の本が欲しくなるシリーズです。

みおつくし料理帖シリーズ第五弾です。今回も美味しそうな料理が一杯出てきます。特に「浅蜊のお神酒蒸し」は実際に作ってみようと思ってます（巻末にレシピ載ってるし）。今回は二人の「みお」の恋に大きな変化がやってきます。身分違いと諦めた「澪」の恋はもしかしたら・・・・。今後の展開がとても楽しみです。

料理に賭ける澪の生き方に癒されます。このシリーズはとても面白いです。

早い対応でした。