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今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川春樹事務所
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最後に見上げる天はひとつ ★★★★★
ついに小松原の正体がわかるシリーズ4冊目。
又次もすっかりつる家に慣れたし、戯作者清右衛門も美味しい役どころだ。
夜分に読むとお腹がすいてくるようなメニューも健在。つる家は今日も繁盛している。
澪の料理人として成長よりも、天満一兆庵の再建よりも、私が気になるのは恋の行方のほうだ。

埋められない溝、乗り越えられない壁。
澪は、好きな男性と、好きな親友と、それぞれに分け隔てられながらも空を仰ごうとする。
寒い冬を乗り越えて、恋も勝負も自分の糧にしていく。その成長がちょっぴり切ない。
そういえば、澪もずいぶん泣かなくなったものだ。次の飛躍が待ち遠しい。
一番美味しそうだった巻 ★★★★★
これまでの巻で、一番、出てくる食べ物が美味しそうでした。
正直なところ、これまでの巻は色々な食べ物が出てきても、これほど美味しそうとは思えなかったのです。
それは話しは面白いものの、なんだか落ち着かない感じがしたから。
設定というか、登場人物のキャラクターというのか、何か落ち着かない感じがあったから。
しかし、この巻は、登場人物、設定などがピタっと収まり、揺らぎがないので、話し自体が安定してきました。
みをと美緒の二人の恋物語がいい頃合いで、「なんとか二人とも幸せに!」と
思わないではいられない、優しい味わいだし、
要所を押さえる又次、りうさんなどの脇役キャラの造形も見事!
作者の成長を感じる巻でした。
だからこそ、料理の描写が生えて、料理が美味しそうに感じました。
美味しそうな料理健在の ★★★★★
残暑厳しいこの9月。
この本では冬が描かれていて、
温かい湯気が立ち上る料理が出てきても
食べたい!と思わせれくれます。

今回も心温まる物語でした。
小松原の正体が少しずつ分かり始め、
澪は切ない感情を抱きます。
野江の過去も少しずつ分かり始め、
これまた澪は切ない感情を抱きます。
登龍楼とは版元からの提案で料理対決が行われ、
澪は料理人としてまた成長します。

全体的に澪の切ない感情に溢れていますが、
周りの個性的な面々、
美味しい料理で、
読み終えた後は温かい気持ちになれます。

次回作も楽しみです。
待ってました。 ★★★★★
相変わらず美味しそうな料理が沢山出てきます。
あさひ太夫の吉原にの経緯は胸が痛みました。
澪はあさひ太夫を救えるのか続きが楽しみです。
相も変らぬ面白さ ★★★★★
 読み始めて直ぐに、没入できない感じがしました。違和感を抱きながら読み進めていくうちに、いつの間にか面白くて、とうとう一気に読んでしまいました。翌日は寝不足で仕事がつらかった。

 大きな筋としては三つ。天満一兆庵(江戸店?)再建の意志の筋、幼馴染に寄せる友情の筋、そして浪士への秘かな恋の筋。これらの筋がバランス良く描かれて、飽きさせません。4話目の結末も私なりに納得できて満足です。

 “つる家”ファミリーの多彩な登場人物が、しっかり描き分けられている点も素晴らしい。しかも夫婦は登場しますが、それも含めて血のつながりがないという点が凄い。普通は中心的な登場人物に、兄弟姉妹とか、親子とか血縁者が出てきそうですが。だからこそ、客観的に相手を思い遣る気遣いができるのでしょう。

 シリーズとしては、まだまだ続きそうですが、高田先生にも澪さんにも頑張っていただいて、新しい料理に挑戦して、我々を楽しませて欲しいです。