大人になったな・・・ってオレが言うな?
★★★★★
狂った太陽からSIX/NINEにかけての時期が個人的に第一期黄金期と思っています。その後、ゆとりや遊びを楽しむ余裕が出てきたと感じます。その時期の作品の中には、黄金期の「苦悩」や「様式美」を惰性で引き継いだ印象を否めないアルバムもあるように思います。その中で私的に傑作と思うのは、「ONE LIFE ONE DEATH」と「MONA LISA OVERDRIVE」です。そういう印象を抱きつつ、全ての作品を聴き続けた今、このアルバムは、かなりイイですね。まさかバクチクが沖縄民謡テイストを・・!六月の沖縄は好きでも、手紙は届かないハズなのに、ついに読めたのか・・・など妄想を。今作は、かつてのバクチクからは想像も出来ない「哀愁」すら織り込んできたように思います。ヘタすりゃ演歌の「哀愁」をさりげなく、残り香の様に潜ませた手腕。メロディー&アレンジ・詩のそれぞれが唯一無二の存在である事を感じずにはいられません。